フォースの状態の復活
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/07 09:55 UTC 版)
「フォースプレイ」の記事における「フォースの状態の復活」の解説
フォースの状態に置かれた選手は、次の塁に触れることで進塁の義務を果たしたことになり、その走者は身体に触球されなければアウトにならない。しかしながら、どのような理由にせよその走者がその塁から離れて元の塁の方へ向かってしまった場合、その走者は再びフォースの状態に置かれることになる。野手はその走者の身体またはその塁に触球してアウトを取ることができ、このアウトはフォースアウトとして扱われる。 2019年8月12日の中日ドラゴンズ対阪神タイガース第18回戦(ナゴヤドーム)では、3回裏(中日の攻撃)の一死一塁で打者のダヤン・ビシエドが三塁方向へゴロを打ち、阪神の大山悠輔三塁手の二塁への送球がやや逸れてヤンハービス・ソラーテ二塁手が後逸。一塁走者のソイロ・アルモンテはその間に二塁に触れたが、後逸に気づかずに自身がフォースアウトになったと誤認して二塁を離れ、一塁側の中日ベンチへ引き返してしまったため、この時点で再びフォースの状態に置かれた。その間に二塁に触球され、改めてフォースアウトになった。 2019年8月25日に開催されたオリックス・バファローズ対北海道日本ハムファイターズ第19回戦(京セラドーム大阪)の3回表、日本ハムの攻撃で、一死満塁のチャンスに打者の近藤健介が外野に大飛球を放った。オリックスの宗佑磨中堅手はこの打球を追って一度グラブで触れたが弾き、再びグラブに収めるまでの間に打球はフェンスに触れていた。日本ハムの三塁走者と二塁走者は相次いで生還したが、一旦二塁に到達していた一塁走者の大田泰示は、打球がフェンスに触れずに直接捕球されたと誤認したのか、一塁に戻ろうとして二塁を放棄してしまった。外野から戻ってきたボールを持ってオリックスの福田周平二塁手が二塁に触球したため、大田はフォースアウトになった。いずれかの走者がフォースアウトになってしまえば打者に安打は記録されないため、近藤には打数1と打点2のみが記録された。
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