フェリーくるしまとは? わかりやすく解説

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フェリーくるしま

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/05 08:41 UTC 版)

フェリーくるしま
松山観光港に接岸中の「フェリーくるしま」
基本情報
船種 フェリー
船籍 日本
所有者 関西汽船
近海商船
フェリーさんふらわあ
石崎汽船[1]
運用者 関西汽船
フェリーさんふらわあ
松山・小倉フェリー
建造所 来島どっく大西工場(第2505番船)
母港 大阪
松山
姉妹船 フェリーはやとも2
航行区域 沿海[2]
船舶番号 128698
信号符字 JI3298
IMO番号 8625179
MMSI番号 431300768
経歴
起工 1986年6月
進水 1986年
竣工 1987年4月[2]
就航 1987年4月27日
運航終了 2025年7月1日
要目
総トン数 4,277 トン[2]
全長 119.0 m[2]
21.0 m[2]
型深さ 11.4 m[2]
機関方式 ディーゼル
主機関 神戸発動機8UEC37LA 2基[2]
推進器 可変ピッチプロペラ 2軸
出力 8235kW(11,200PS)[2]
最大速力 21.59ノット[2]
航海速力 18.0ノット[2]
旅客定員 756名(竣工時)
481名(2019年-)[2]
車両搭載数 8tトラック73台、乗用車41台[2]
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フェリーくるしまは、石崎汽船グループの松山・小倉フェリーが運航していたフェリー

概要

くるしま丸の代船として来島どっく大西工場で建造され、1987年4月27日に就航した。

2009年11月1日、関西汽船の営業譲渡により、フェリーさんふらわあによる運航となる。

2013年4月1日、フェリーさんふらわあの松山 - 小倉航路撤退により、石崎汽船の完全子会社として設立された松山・小倉フェリーへ航路とともに継承される。

2019年2月のドック入り時には大規模リニューアルを実施、塗色を白地に「ISHIZAKI」のロゴが入ったカラーリングに改め1等室の2人定員化や2等室の1人あたりスペースの拡大などを行った[3][1][4][5]

2025年7月1日の航路廃止と共に引退した。

航路

  • 松山観光港 - 小倉港(浅野岸壁)
フェリーはやとも2と本船で1日1往復を運航する。通常は夜行便のみだが、ドック期間中は片道を昼行便として1隻で往復する臨時ダイヤとなる。2003年まで小倉港は砂津岸壁を発着していた。2024年7月1日にフェリーはやとも2が引退したことにより、同日から運航最終日まで本船のみで1日おきの隔日運航となっていた[6]

設計

船体は4層構造で船橋楼甲板、客室甲板、2層の車両甲板を有し、上部からA - D甲板と呼称されている。A甲板は操舵室、乗組員区画および旅客区画、B甲板が旅客区画、D・C甲板が車両甲板となっている。船首および船尾にランプウェイを装備しており、車両甲板間は船内スロープで連絡されている[7]

船内

船室

2019年の大規模リニューアルにて、6人定員の1等室の2分割、ドライバールーム・2等寝台へのコンセント取り付け、2等大部屋・寝台の毛布から布団への更新などを実施[2]

船室タイプの一覧
クラス 部屋数 定員 設備
特等A 2名 ツインベッド・バス・トイレ・洗面台・テレビ・冷蔵庫付
特等B 4名 2段ベッド・洗面台・テレビ付
一等 2名(当初6名) 2段ベッド、洗面台・テレビ付
2等寝台D 8名 2段ベッド
2等

設備

2019年リニューアルにて白を基調としたデザインに変更[2]

パブリックスペース

  • エントランス
  • 案内所

供食・物販設備

  • 売店
  • 自動販売機

入浴設備

  • 大浴場
過去の設備

2019年リニューアル時に廃止[2]

  • 軽食堂[2]
  • ゲームコーナー - 休憩スペースに転用[2]

事故・インシデント

2003年8月26日、20時40分、松山港に接岸中の本船で、シャーシの積み込み作業を行っていた甲板員1名が車両に挟まれ死亡した。事故原因は、ヘッド切り離し前のシャーシの後部を通行したためとされたが、車両誘導時の安全措置が不十分だったこと、運航管理者の運航管理が不十分だったことも原因とされた[7]

脚注

  1. ^ a b フェリーの全面リニューアルについて - 松山・小倉フェリー(2019年1月15日)
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q 松山・小倉フェリー「フェリーくるしま・はやとも2」 - にっぽん全国たのしい船旅2019-2020(イカロス出版)60-63頁
  3. ^ 石崎汽船 小倉便リニューアル 来月就航 運賃10%値上げ - 愛媛新聞 2019年1月16日
  4. ^ 松山小倉フェリー「くるしま」のリニューアル!... - 石崎汽船(Facebook)
  5. ^ この度石崎汽船グループである松山小倉フェリーの「フェリーくるしま」が内外装ともリニューアルされました。... - 石崎汽船(Facebook)
  6. ^ フェリー隔日運航のお知らせ (PDF) - 松山・小倉フェリー株式会社
  7. ^ a b 広島地方海難審判庁 (9 February 2005). 平成16年広審第95号 旅客船フェリーくるしま乗組員死亡事件 (PDF) (Report). 海難審判・船舶事故調査協会. 2016年3月31日閲覧.

外部リンク


フェリーくるしま

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/03/30 02:06 UTC 版)

松山・小倉フェリー」の記事における「フェリーくるしま」の解説

1986年6月竣工1987年4月27日就航。4,277総トン全長119.0m、幅21.0m、出力11,200馬力航海速力18.0ノット最大21.6ノット)。 旅客定員530名。車両搭載数トラック73台・乗用車41台。来島どっく大西工場建造フェリーさんふらわあ時代から継続して運航している。

※この「フェリーくるしま」の解説は、「松山・小倉フェリー」の解説の一部です。
「フェリーくるしま」を含む「松山・小倉フェリー」の記事については、「松山・小倉フェリー」の概要を参照ください。

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