フェアリーランドの人物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/17 03:08 UTC 版)
「シルヴィーとブルーノ」の記事における「フェアリーランドの人物」の解説
総督 総督は後のフェアリーランドの王にして、シルヴィーとブルーノの父親であり、アウトランドの英邁な君主である。総督は皇帝と皇后、長官らの陰謀に陥れられるかに見えるが、実際は全ての出来事は彼の手の内にある。 皇帝(シビメット) 元の副総督であるシビメットは、兄である総督からアウトランドの支配権を簒奪しようと、妻や長官と共に陰謀を企てる。彼は道化役ではあるが、愚か者ではない。 皇后(タビカット) 皇帝の妻タビカットは非常に愚かな女性であり、自分でも気付かぬ内に笑い者になっている。溺愛する不細工な息子アグガギのために、彼女は自分の全人生を捧げている。 長官 皇帝と皇后の腹心の部下。長官は彼らの汚い仕事に頻繁に加担している。 アグガギ アグガギ(Uggug、アガッグ)は不細工な薄のろの子供であり、本書における唯一の彼の役割は、陰謀者どもがフェアリーランドの大使に皇帝こそが総督その人であると納得させるために、ブルーノのふりをすることである。アグガギは結末近くでヤマアラシに姿を変える。 教授 教授は愉快で滑稽な老人であり、多数の珍妙な発明を目的なく行う。教授の最も素晴らしい持ち物は、異刻式懐中時計(アウトランディッシュ・ウォッチ、「奇妙な時計」と「アウトランド産の時計」の2つの意味がある)である。この懐中時計は時間を巻き戻す力を持っているが、所有者は既に起こった出来事を変更することは出来ない。また、この時計は任意の一時間の出来事を逆向けに再生する力も持っている。 別乃教授 端役である別乃教授(The Other Professor)の唯一の役割は、出鱈目な詩の数々を物語の端々で口にすることである。
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