フィックの法則
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フィックの法則(フィックのほうそく、英: Fick's laws of diffusion)とは、物質の拡散に関する基本法則である。気体、液体、固体(金属)どの拡散にも適用できる。フィックの法則には、第1法則と第2法則がある。
- ^ a b 小岩昌宏; 中嶋英雄『材料における拡散』内田老鶴圃、2009年、1頁。ISBN 978-4-7536-5637-0。
- ^ 谷口尚司; 八木順一郎『材料工学のための移動現象論』東北大学出版会、2001年、9頁。ISBN 4-925085-44-1。
- ^ a b 林茂雄『移動現象論入門』東洋書店、2007年、262, 280頁。ISBN 978-4-88595-691-1。
- ^ a b 駒井謙治郎 編『機械材料学』(9版)日本材料学会、1999年、51頁。
- ^ 高橋幹二 著、日本エアロゾル学会 編『エアロゾル学の基礎』森北出版、2003年、46頁。ISBN 4-627-67251-9。
フィックの第1法則
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「フィックの法則」の記事における「フィックの第1法則」の解説
第1法則は、定常状態拡散、すなわち、拡散による濃度が時間に関して変わらない時に使われる、「拡散流束は濃度勾配に比例する」という法則である。工業的に定常状態拡散は水素ガスの純化に見られる。数式で表すと、 J = − D grad c {\displaystyle {\boldsymbol {J}}=-D\operatorname {grad} c} あるいは1次元なら、 J = − D d c d x {\displaystyle J=-D{\frac {\mathrm {d} c}{\mathrm {d} x}}} となる。ここで、記号の意味は以下である: J は拡散束または流束 (flux)といい、単位時間当たりに単位面積を通過する、ある性質の量と定義される。質量が通過する場合には次元は[ML-2T-1]で与えられる。 D は拡散係数 (diffusion coefficient)といい、次元は[L2T-1] c は濃度で、次元は[ML-3] x は位置で、次元は[L]
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