ピーター・パイパー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/25 05:27 UTC 版)

「ピーター・パイパー」(Peter Piper)は、英語の童謡かつ、よく知られた早口言葉でマザー・グースの1つに分類されている。Roud Folk Song Indexの19745番に収録されている。
歌詞
一般的な歌詞は次のようなものである。
「 | Peter Piper picked a peck of pickled peppers.
|
」 |
- (参考訳)
- ピーター・パイパーは1ペックの酢漬けの唐辛子をつまんだ。
- ピーター・パイパーがつまんだ1ペックの酢漬けの唐辛子。
- もしピーター・パイパーが1ペックの酢漬けの唐辛子をつまんで
- ピーター・パイパーがつまんだ酢漬けの唐辛子はどこにある?
起源
この早口言葉の最も早い版は、イギリス・ロンドンのジョン・ハリス(John Harris, 1756–1846)が1813年に出版した、アルファベットの1文字1文字につき1つの早口言葉を掲載したPeter Piper's Practical Principles of Plain and Perfect Pronunciation(参考訳:『ピーター・パイパーの標準かつ完璧な発音の実用的原理』)に収録されている。しかしながら、「ピーター・パイパー」は少なくともこの本の発行の1世代前には知られていたことは確実である[2]。 スパイスの作付の可能性をセーシェルで調べたことがあることから、18世紀のモーリシャスの宗教的・政治的な指導者であるフランス人のピエール・ポワブルがこの童謡を作ったと見なす研究者もいる[3][4]。
日本での利用
日本では、1990年代前半に発売されたサントリーの紅茶「Pekoe」のCMで利用された。外国人の2人の少女がこの早口言葉を元にした歌を歌い、最後のフレーズで“ Pekoe!”と、両手と片足をちょこんと上げるCMが印象的だった[5]。
脚注
- ^ I. Opie and P. Opie, The Oxford Dictionary of Nursery Rhymes (Oxford University Press, 1951, 2nd edn., 1997), p. 347.
- ^ H. Carpenter and M. Prichard, The Oxford Companion to Children's Literature (Oxford University Press, 1984), p. 408.
- ^ Hassall, S.; Hassall, P.J. (1988). “Exploration, Discovery and Settlement”. Seychelles. Places and People of the World. Chelsea House. p. 26. ISBN 0-7910-0104-0
- ^ Lionnet, Guy (1972). “Geography, Geology and Government”. The Seychelles. The Islands Series. Stackpole Books (U.S.)/David & Charles (UK). p. 28. ISBN 0-8117-1514-0
- ^ “第59回:復活してほしいお菓子・飲料”. トライベック・ブランド戦略研究所. 2024年6月15日閲覧。
外部リンク
ピーター・パイパー
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「ビアトリクス・ポター」の記事における「ピーター・パイパー」の解説
『ピーターラビットの絵本』シリーズ第1作『ピーターラビットのおはなし』のモデルとなったベルギーウサギ。ポターによってペットショップで「法外な値」で購入され、ポターはベンジャミン同様どこに行くにも連れて行き、ピーターに芸まで仕込んでいた。ピーターはベンジャミンよりは落ち着いた性格であったという。ピーターは『ピーターラビットのおはなし』が出来上がる少し前に死亡しており、絵のモデルには別のウサギが用いられている。ポターは手元にあった自費出版の1冊にピーターへの追悼のことばを記している。 1901年1月26日、9歳の終わりに死んだなつかしいピーター・ラビットの思い出に愛をこめて。まだ非常に幼いころに、シェパード・ブッシュのアックスブリッジ・ロードで、4シリング6ペンスという法外な値段で彼を買ったのだった。……頭の働きには限界があり、毛皮や耳、足などにも欠点はあったものの、その気質はいつも変わりなく愛すべきものであり、全くやさしかった。愛すべき仲間であり、静かな友だった。 — ヘレン・ビアトリクス・ポター
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