ピンクハウス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/03 16:03 UTC 版)
「ゴシック・アンド・ロリータ」の記事における「ピンクハウス」の解説
ピンクハウスは1971年に金子功をデザイナーとしてニコルから誕生し、1983年のオリーブ少女ブーム で大ブレイクしたブランドであるが、そのデザインは極端にロマンチックなものであった。このロマンチックなデザインや独特の印象から、ロリータ・ファッションと同列視する者がいるが、両者には決定的な違いがある。金子のデザインした服は、肩から下までストンと落ちるような直線的なラインで足をほとんど見せないものが多いのに対し、ロリータ・ファッションは、スカートを膨らませウエストをしっかり絞って強調しており、一部にロングスカートのものもあるものの足は見えるのが一般的である。 また、ピンクハウスのシルエットはヴィクトリア朝時代(1837年から1901年)の庶民的ファッションに近いのに対し、ゴシック・アンド・ロリータは王族に近いという指摘もある。また、ピンクハウスなどの1980年代DCブランドとゴシック・アンド・ロリータとの違いについてデザイン・コンセプトを指摘するものもいる。その指摘は、金子功のデザインの方針が「大人の女性の為の少女趣味」であり、「ヨーロッパの田園」を補強するイメージ写真を掲載するなどしていることに手がかりがある。Pink Houseの想定する「少女」は「自然」と結びつくものであった。さらに、この「少女=自然」「ヨーロッパの田園」イメージは、日本人男性による「想像」の産物である。というものである。 1980年代には少女趣味的な服の代表であったピンクハウスであるが、現在ではロリータ・ファッションに分類されていない。
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