ピロクテテス (ソポクレス)とは? わかりやすく解説

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ピロクテテス (ソポクレス)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 04:59 UTC 版)

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アドルフ・フォン・ヒルデブランドの彫刻

ピロクテテス』(ピロクテーテース: Φιλοκτήτης, Philoctētēs、: Philoctetes)は、ソポクレスによるギリシア悲劇の1つ。文字どおり、トロイア戦争期のピロクテーテースを題材としている。

ヘーラクレースの弓の持ち主であるメーリスの王の子ピロクテーテースは、トロイアへ向かう途中、レムノス島付近で毒蛇にかまれ、その悪臭と悲鳴を嫌がったオデュッセウスらによって、レムノス島に置き去りにされてしまった。しかしトロイア戦争が始まって10年目、オデュッセウスが捕まえたトロイア王子ヘレノスが、

という2つの条件が満たされれば、トロイアは陥落し、ギリシア側が勝利すると予言した。この予言を成就すべく、オデュッセウスがネオプトレモスを伴ってレムノス島に赴き、ネオプトレモスにピロクテーテースの説得を行わせる場面が、本作で描かれる。コロス(合唱隊)はそれに付き従うネオプトレモスの部下で構成される。

紀元前409年大ディオニューシア祭で上演され優勝している[1]

構成

日本語訳

  • 『希臘悲壯劇 ソポクレース』、『ピロクテーテース』 田中秀央内山敬二郎訳、理想社 1941年
  • 『世界文學体系(2) ギリシア・ローマ古典劇集』 久保正彰 訳、筑摩書房 1959年
  • 『ギリシア悲劇全集 第2巻 ソポクレス篇』 久保正彰訳、人文書院、1960年
  • 『ギリシア悲劇Ⅱ ソポクレス』 久保正彰訳、筑摩書房ちくま文庫〉、初版1986年、ISBN 4480020128
  • 『筑摩世界文学体系(4) ギリシア・ローマ劇集』 久保正彰 訳、筑摩書房 1972年
  • 『ギリシャ悲劇全集(2) ソポクレース』、『ピロクテーテース』 内山敬二郎 訳、鼎出版会 1978年
  • 『ギリシア悲劇全集(4) ソポクレースⅡ』、『ピロクテーテース』 片山英男 訳、岩波書店 1990年、ISBN 4000916041
  • 『ギリシア悲劇を読む ソポクレス『ピロクテテス』にみる教育劇』 吉田敦彦青土社 2007年、ISBN 9784791763566

翻案

脚注・出典

  1. ^ 岩波版『ギリシア悲劇全集4』449–450頁。



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