ピニオンカッター
歯車をつくる際の、歯切り加工に使用する切削工具。歯車形状の歯面が切り刃になっており、歯車形削り盤に取り付けられて、回転運動と往復運動を繰り返しながら歯切り作業を行う。ホブによる歯切り加工に比べて生産性は低いが、自動車の変速機のシンクロナイジング歯車と一体になった歯車のように、段付き歯車の加工に使用されている。
ピニオンカッタ
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/05/20 23:37 UTC 版)
ピニオンカッタ(英: pinion cutter)とは、歯車を歯切り盤で創成切削する際に用いられる歯車型をした切削工具のこと。 一般には平歯車の形状をなし、歯幅方向に逃げ角が設けられる。
歯車型をした刃を押し付けて歯車を側面から往復運動により歯切り切削を行う為、加工速度は速くはないが、ホブでは切削できない内歯車や段付き歯車の切削には欠かせない。 歯の往復に合わせて断続的に回転送りされるので歯面は多角形状となる。このため仕上げ加工としてシェービングカッタによるシェービング加工や、歯面研削が行われる。
関連項目
- ラックカッタ
- シェービングカッタ
- ホブ
参考文献
- 萱場孝雄・加藤康司 『機械工作概論』 理工学社、1986年。
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