ビーダーマイヤー(1815年 - 1848年頃)と三月前期(1830年 - 1850年頃)
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古典主義およびロマン主義と、後述する市民的・詩的リアリズムに挟まれるこの時期の文芸思潮は、単一の概念によって分類することが出来ないため、歴史的概念を流用してビーダーマイヤーと三月前期という語が用いられている。 三月前期に分類される作家は、熱心に政治に参加し、政治的文学を隆盛させた。かれらの多くは、『若きドイツ』などのグループでゆるい連帯を持っていた。ゲオルク・ヘルヴェーク、ハインリヒ・ラーベ、カール・グッコウ、フェルディナント・フライリヒラートなどである。類似の傾向が見られるのは、『ハルツ紀行』『ドイツ冬物語』を著したハインリヒ・ハイネ、ルートヴィヒ・ベルネ、そして戯曲『ヴォイツェク』の作者で夭折したゲオルク・ビュヒナーなどである。 その他で、リアリズムに分類されない作家はビーダーマイヤーに属する。なによりも抒情詩人として有名なのがニコラウス・レーナウ、エードゥアルト・メーリケ、フリードリヒ・リュッケルト、アウグスト・フォン・プラーテンである。アーダルベルト・シュティフター、イェレミアス・ゴットヘルフ、メルヒェン詩人のヴィルヘルム・ハウフらにも触れる必要がある。 劇作家で多少なりともビーダーマイヤーに属しているのは、オーストリアのフランツ・グリルパルツァー、ヨーハン・ネポームク・ネストロイ、フェルディナント・ライムントである。グリルパルツァーはヴァイマール古典主義精神の悲劇を描き、ネストロイとライムントはウィーンで民衆演劇を製作した。
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