ビリヤードのラシャ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 16:09 UTC 版)
「w:Baize」も参照 ビリヤードで利用されているラシャはクッション部分を除いてテーブル上面を1枚の大きな布で覆いつくし、適度な張りを持つように敷かれている。この「張り」と製品ごとのナイロン合成比率、毛羽立ち具合などによって「ボールが転がりやすい」「ボールの回転の影響が顕著に出る」などの「癖」として現れる。これらの癖はプレイに大なり小なりの影響を及ぼすため、上級者はこれらのコンディションを素早く読み、自分のプレイをコンディションに対応させて調整する能力が求められる。 前述の通り、ビリヤードで利用されているラシャは1枚の布であるという性質上、咥えタバコから落ちた火種やジャンプボールやマッセの失敗などでラシャに穴を開けてしまうとすべて剥がして張り直しとなってしまう。ラシャの張り直しにはビリヤードテーブルを部分的に解体する必要があるため工事費も高く、張り直している間は一時的に顧客がプレイ不可能になるなどしてビリヤード場の経営に大きな負担を掛けてしまう。そのため、そのような行為に対して禁止している旨を記述したポスターを貼るなどし、顧客に注意を促している店舗がある。 また、ビリヤード場によっては「ブレイクマット」(通称、座布団)と呼ばれる小さなラシャの切れ端が用意されていることがある。これはスピードがあるブレイクショット(時速40km以上に達することもある)により、ナイロンが摩擦で溶けるのを防ぐとともに、ミスショットの際にキュー先でラシャを傷つけないようにするための小道具である。 関連メーカー日本毛織 イワン[要曖昧さ回避] ハリウッド
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