ビューローの逸話
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/26 04:56 UTC 版)
「ハンス・フォン・ビューロー」の記事における「ビューローの逸話」の解説
ビューローは、作曲家や作品についての数々の逸話に名を残している。有名なものを以下に挙げる。 バッハ、ベートーヴェン、ブラームスを「ドイツ三大B」と呼んだ。 バッハの平均律クラヴィーア曲集をピアノ音楽の「旧約聖書」、ベートーヴェンの32曲のピアノソナタを「新約聖書」と呼んだ。 ベートーヴェンの交響曲第7番を「リズムの神化」と呼んだ。 ブラームスの交響曲第1番を「ベートーヴェンの交響曲『第10番』」、交響曲第2番を「ブラームスの『田園』」と呼んだ。 ショパンの『24の前奏曲』の各曲に標題をつけている。同じく練習曲『木枯らし』を「完全なピアノ音楽」と絶賛した。 チャイコフスキーはニコライ・ルビンシテインに「演奏不能」と評されたピアノ協奏曲第1番をビューローに献呈した。ビューローはボストンでこの曲を初演、評価のきっかけとした。 ヴェルディのレクィエムを「聖職者の衣をまとったヴェルディの最も新しいオペラ」と評した。 リヒャルト・シュトラウスの交響詩『死と変容』を「とても意味深い曲で未消化の部分もあるが人を楽しませる曲」と好意的に述べている。 1891年、マーラーは交響曲第2番『復活』の作曲過程でその第1楽章をピアノでビューローに聴かせた。ビューローは「これが音楽だとしたら、私は音楽がわからないことになる」と述べた。その後、1894年にビューローの葬儀に出席したマーラーは、クロプシュトックの『復活』賛歌が歌われたことにインスピレーションを受け、最終楽章を完成させた。 フォン・ビューロー事件のクラウス・フォン・ビューローは親類に当たる。
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