ビタミン剤の投与
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/04 15:34 UTC 版)
症例は少ないが、血液検査の結果、GOTがGPTより高値を示していることが分かったり、ビタミンBの不足が発覚してビタミンB剤が投与されることがある(その症例)。GPTが20前後より低くなり、GOTよりGPTが低く、開きがあるほど、ビタミンB6が不足している可能性がある。また、MCVは100未満が正常値であり、これより多い場合、B12や葉酸の不足が伺える。MCHが低く、MCVが高い場合、ビタミンBの欠乏がかなり深刻である。ビタミンB群は神経伝達に深く関わり、不足すると、神経質になる、過敏になる、気難しくなる、しびれ、脳のトラブル、認知症、自閉症の原因となる。てんかん発作を抑えるためのビタミンB投与は、医師の処方による投薬のほかにはサプリメントの服用も許される。効能にあまり差がないため、患者の都合に応じて選ぶことも許される。ビタミンB6が、脳内の神経伝達物質GABAを合成する時の補酵素として働くため、GABAの量が増加し、てんかん発作が抑えられるとみられている。West症候群の場合、ビタミンB6の大量投与による発作消失率は13~29%である抗てんかん薬より治療効果が低く、副作用が多いと考えられる。
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