バンクーバー・ライブラリー・スクエア
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/11 06:09 UTC 版)
「バンクーバー公共図書館」の記事における「バンクーバー・ライブラリー・スクエア」の解説
バンクーバー公共図書館の本館は図書館のみならず、連邦政府のオフィスや売店などとともに「バンクーバー・ライブラリー・スクエア」という区画を市街中心東部に形成している。区画中央にある図書館は7階建ての長方形の建物で書架が並んでおり、それをぐるりと取り囲むように楕円形の読書・勉強スペースのある建物が建っている。2つの建物は橋で結ばれており、外側の勉強・読書棟は柱を並べたような壁が特徴的で、ローマのコロッセオを彷彿とさせるデザインとなっている。図書館の入口正面と読書棟の間には吹抜けガラス天井のコンコースがあり、図書館のホワイエとして多くの人に利用されている。また図書館の周辺は地下駐車場が設けられている。 このバンクーバー・ライブラリー・スクエア計画はバンクーバー市が企画するものとしては最大級のものであり、1990年11月の住民投票による賛意のもとに決定された。市はまずコンペを開催しスクエアのデザインを募集した。その際、市は連邦政府との協定でスクエア用の土地を確保する代わりに連邦政府が長期リースするための高層オフィスビルを建設することで合意しており、デザインにもこの高層オフィスビルを含めることが求められた。結果、パレスチナ出身の建築家モシェ・サフディの作品が選ばれた。建設にあたったのはカナダ最大のゼネコンであるPCL Construction社で、1993年から約2年の歳月をかけて完成した。 なお図書館の屋上には地元の造園家であるコーネリア・オバーレンダーのデザインによる屋上庭園が造られていたが、2006年に閉鎖された。
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