バルボラ・クレイチコバとは? わかりやすく解説

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バルボラ・クレイチコバ

(バルボラ・クレイチーコバー から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/07 13:59 UTC 版)

バルボラ・クレイチコバ
Barbora Krejčíková
バルボラ・クレイチコバ
基本情報
国籍  チェコ
出身地 同・ブルノ
生年月日 (1995-12-18) 1995年12月18日(29歳)
身長 178cm
体重 62kg
利き手
バックハンド 両手打ち
ツアー経歴
デビュー年 2011年
ツアー通算 27勝
シングルス 8勝
ダブルス 19勝
生涯獲得賞金 15,978,501 アメリカ合衆国ドル
4大大会最高成績・シングルス
全豪 ベスト8(2022・24)
全仏 優勝(2021)
ウィンブルドン 優勝(2024)
全米 ベスト8 (2021)
優勝回数 2(仏1・英1)
4大大会最高成績・ダブルス
全豪 優勝(2022・23)
全仏 優勝(2018・21)
ウィンブルドン 優勝(2018・22)
全米 優勝(2022)
優勝回数 7(豪2・仏2・英2・米1)
4大大会最高成績・混合ダブルス
全豪 優勝(2019-21)
全仏 ベスト8(2021)
ウィンブルドン 3回戦(2016)
全米 ベスト8(2016)
優勝回数 3(豪3)
国別対抗戦最高成績
BJK杯 優勝(2018)
キャリア自己最高ランキング
シングルス 2位(2022年2月28日)
ダブルス 1位(2018年10月22日)
獲得メダル
女子テニス
オリンピック
2021 東京 ダブルス
2025年7月6日現在

バルボラ・クレイチコバBarbora Krejčíková, 1995年12月18日 - )は、チェコブルノ出身の女子プロテニス選手。これまでにWTAツアーでシングルス8勝、ダブルス19勝を挙げている。身長178cm、体重62kg。右利き、バックハンド・ストロークは両手打ち。WTAランキング自己最高位はシングルス2位、ダブルス1位。チェコ語での発音は「クレイチーコバー」が近い。

女子ダブルスでカテリナ・シニャコバとペアを組んでキャリア・ゴールデン・スラムを達成した。2021年全仏オープンでは自身初のシングルスでのGS初優勝。同大会のダブルスでも優勝し、21年ぶり単複制覇を成し遂げた[1]2021年東京オリンピックの女子ダブルス金メダル。

来歴

6歳からテニスを始める。ジュニア時代は2013年全仏オープンウィンブルドン全米オープンジュニア女子ダブルスで同じチェコのカテリナ・シニアコバと組み優勝している。

ダブルスを中心に活動し、シニアコバとのペアで2016年全仏オープン女子ダブルスの3回戦で4大大会4連勝を狙った第1シードのマルチナ・ヒンギス&サニア・ミルザ組を 6–3, 6–2 で破る殊勲を挙げベスト4に進出した。2018年全仏オープン女子ダブルスでは決勝で穂積絵莉&二宮真琴組を 6–3, 6–3 で破り初の4大大会ダブルスタイトルを獲得した。続く2018年ウィンブルドン選手権女子ダブルスでもニコール・メリチャー&クベタ・ペシュケ組を 6–4, 4–6, 6–0 で破り優勝した。2018年10月22日付のランキングでシニアコバと並びダブルス1位を記録している。2019,20年はGSベスト4を上限に留まっていたが、2021年全豪オープンで同大会初の決勝進出すると(準優勝)、続く全仏オープンでは3年ぶりにGS制覇で復活した。

2019年全豪オープンではラジーブ・ラムと組んだ混合ダブルスの決勝でアストラ・シャルマー&ジョン=パトリック・スミス組を 7–6(3), 6–1 で破って優勝し混合ダブルス初優勝を果たした。そこから同大会3連覇を成し遂げている[2]

シングルスでは奮わず、4大大会では2018年全仏オープンで予選を勝ち上がりシングルスに初出場した。1回戦でカロリナ・プリスコバに敗れた。次回出場は2020年全豪オープンでグランドスラムシングルス初白星をあげる。全仏オープンでは4回戦進出。

2021年、ドバイ・テニス選手権で第1シードのエリナ・スビトリナらに勝利しWTA1000の決勝に進出するブレイクスルーを見せた。決勝ではガルビネ・ムグルサに6-7(6), 3-6で敗れ準優勝だった。5月のストラスブール国際ソラナ・チルステアを6-3, 6-3で下しシングルス初優勝を果たした[3]全仏オープンでは、3回戦でまたも第5シードのスビトリナを破り、準々決勝でコリ・ガウフに勝利してGS初のベスト4入り。準決勝でマリア・サッカリを7-5, 4-6, 9-7で下して決勝進出すると、決勝ではアナスタシア・パブリュチェンコワを6-1, 2-6, 6-4で破り、シングルス初優勝を果たした[4]。ダブルスも3年ぶりに制し、21年ぶり単複制覇を成し遂げた[5][1]

ウィンブルドン選手権に初出場し、4回戦進出。続くプラハ・オープンで早くも3勝目をあげた。

8月10日付のランキングで自己最高の10位を記録し、自身初となるシングルスでのトップ10入りを果たした。

全米オープンでは過去6度予選敗退ながら第8シードとして本戦に初出場し、ベスト8まで駒を進めた。

9月20日付のランキングで自己最高の5位をマークし、初のトップ5入りを果たしている。

WTAツアー決勝進出結果

シングルス: 13回 (8勝5敗)

大会グレード
グランドスラム (2–0)
WTAファイナルズ (0–0)
WTA1000トーナメント (1–1)
WTAエリート・トロフィー (0–0)
WTA500トーナメント (2–2)
WTA250トーナメント (3–2)
結果 No. 決勝日 大会 サーフェス 対戦相手 スコア
準優勝 1. 2017年5月27日 ニュルンベルク クレー キキ・ベルテンス 2-6, 1-6
準優勝 2. 2021年3月13日 ドバイ ハード ガルビネ・ムグルサ 3-6, 3-6
優勝 1. 2021年5月29日 ストラスブール クレー ソラナ・チルステア 7-6(8-6), 6-3
優勝 2. 2021年6月12日 全仏オープン クレー アナスタシア・パブリュチェンコワ 6-1, 2-6, 6-4
優勝 3. 2021年7月18日 プラハ ハード テレザ・マルティンコバ 6-2, 6-0
準優勝 3. 2022年1月15日 シドニー ハード パウラ・バドサ 3-6, 6-4, 6-7(4-7)
優勝 4. 2022年10月2日 タリン ハード (室内) アネット・コンタベイト 6-2, 6-3
優勝 5. 2022年10月10日 オストラヴァ ハード (室内) イガ・シフィオンテク 5-7, 7-6(7-4), 6-3
優勝 6. 2023年2月25日 ドバイ ハード イガ・シフィオンテク 6-4, 6-2
準優勝 4. 2023年6月25日 バーミンガム エレナ・オスタペンコ 6-7(8-10), 4-6
優勝 7. 2023年9月16日 サンディエゴ ハード ソフィア・ケニン 6-4, 2-6, 6-4
準優勝 5. 2023年10月15日 鄭州 ハード 鄭欽文 6-2, 2-6, 4-6
優勝 8. 2024年7月13日 ウィンブルドン ジャスミン・パオリーニ 6-2, 2-6, 6-4

ダブルス: 30回 (19勝11敗)

大会グレード
グランドスラム (7–1)
WTAファイナルズ (1–2)
WTA1000トーナメント (3–3)
オリンピック (1–0)
WTAエリート・トロフィー (0–0)
WTA500トーナメント (2–2)
WTA250トーナメント (5–3)
結果 No. 決勝日 大会 サーフェス パートナー 対戦相手 スコア
準優勝 1. 2014年10月18日 ルクセンブルク ハード (室内) ルーシー・ハラデツカ ティメア・バシンスキー
クリスティナ・バロイス
6-3, 4-6, [4-10]
優勝 1. 2015年9月14日 ケベック・シティー ハード (室内) アン=ソフィー・メスタフ マリア・イリゴエン
ポーラ・カニア
4-6, 6-3, [12-10]
準優勝 2. 2016年2月14日 サンクトペテルブルク ハード (室内) ベラ・ドゥシェビナ マルチナ・ヒンギス
サニア・ミルザ
3-6, 1-6
準優勝 3. 2017年7月29日 ボースダード クレー マリア・イリゴエン クイリナ・ルモワーヌ
アランツァ・ルス
6-3, 3-6, [8-10]
準優勝 4. 2018年1月6日 深圳 ハード カテリナ・シニャコバ イリーナ=カメリア・ベグ
シモナ・ハレプ
6-1, 0-6, [8-10]
準優勝 5. 2018年4月1日 マイアミ ハード カテリナ・シニャコバ アシュリー・バーティ
ココ・バンダウェイ
2-6, 1-6
優勝 2. 2018年6月10日 全仏オープン クレー カテリナ・シニャコバ 穂積絵莉
二宮真琴
6-3, 6-3
優勝 3. 2018年7月14日 ウィンブルドン カテリナ・シニャコバ ニコール・メリチャー
クベタ・ペシュケ
6-4, 4-6, 6-0
準優勝 6. 2018年10月28日 シンガポール ハード (室内) カテリナ・シニャコバ ティメア・バボシュ
クリスティナ・ムラデノビッチ
4-6, 5-7
準優勝 7. 2019年3月16日 インディアンウェルズ ハード カテリナ・シニャコバ エリーズ・メルテンス
アリーナ・サバレンカ
3-6, 2-6
優勝 4. 2019年8月12日 トロント ハード カテリナ・シニャコバ アンナ=レナ・グローネフェルト
デミ・スゥース
7-5, 6-0
優勝 5. 2019年10月13日 リンツ ハード (室内) カテリナ・シニャコバ バルバラ・ハース
クセニア・ノール
6-4, 6-3
優勝 6. 2020年1月11日 深圳 ハード カテリナ・シニャコバ 鄭賽賽
ドゥアン・インイン
6-2, 3-6, [10-4]
準優勝 8. 2020年2月22日 ドバイ ハード 鄭賽賽 謝淑薇
バルボラ・ストリコバ
5-7, 6-3, [5-10]
優勝 7. 2021年2月7日 メルボルン ハード カテリナ・シニャコバ 詹皓晴
詹詠然
6-3, 7-6(7-4)
準優勝 9. 2021年2月19日 全豪オープン ハード カテリナ・シニャコバ エリーズ・メルテンス
アリーナ・サバレンカ
2-6, 3-6
優勝 8. 2021年5月8日 マドリード クレー カテリナ・シニャコバ ガブリエラ・ダブロウスキー
デミ・スゥース
6-4, 6-3
優勝 9. 2021年6月13日 全仏オープン クレー カテリナ・シニャコバ ベサニー・マテック=サンズ
イガ・シフィオンテク
6-4, 6-2
優勝 10. 2021年8月1日 東京五輪 ハード カテリナ・シニャコバ ベリンダ・ベンチッチ
ビクトリヤ・ゴルビッチ
7-5, 6-1
優勝 11. 2021年11月18日 グアダラハラ ハード カテリナ・シニャコバ 謝淑薇
エリーズ・メルテンス
6-3, 6-4
優勝 12. 2022年1月30日 全豪オープン ハード カテリナ・シニャコバ アンナ・ダニリナ
ベアトリス・ハダッド・マイア
6-7(3-7), 6-4, 6-4
優勝 13. 2022年7月11日 ウィンブルドン カテリナ・シニャコバ エリーズ・メルテンス
張帥
6-2, 6-4
優勝 14. 2022年9月12日 全米オープン ハード カテリナ・シニャコバ キャティ・マクナリー
テイラー・タウンゼント
3-6, 7-5, 6-1
準優勝 10. 2022年11月8日 フォートワース ハード (室内) カテリナ・シニャコバ ベロニカ・クデルメトバ
エリーズ・メルテンス
2-6, 6-4, [9-11]
優勝 15. 2023年1月29日 全豪オープン ハード カテリナ・シニャコバ 青山修子
柴原瑛菜
6-4, 6-3
優勝 16. 2023年3月19日 インディアンウェルズ ハード カテリナ・シニャコバ ベアトリス・ハダッド・マイア
ラウラ・シグムント
6-1, 6-7(3-7), [10-7]
優勝 17. 2023年6月26日 バーミンガム マルタ・コスチュク ストーム・ハンター
アリシア・パークス
6-2, 7-6(9-7)
優勝 18. 2023年9月17日 サンディエゴ ハード カテリナ・シニャコバ ダニエル・コリンズ
ココ・バンダウェイ
6-1, 6-4
準優勝 11. 2024年5月5日 マドリード クレー ラウラ・シグムント クリスティーナ・ブクサ
サラ・ソリベス・トルモ
0-6, 2-6
優勝 19. 2024年7月26日 プラハ クレー カテリナ・シニャコバ ルーシー・サファロバ
ベサニー・マテック=サンズ
6-3, 6-3

4大大会シングルス成績

略語の説明
 W   F  SF QF #R RR Q# LQ  A  Z# PO  G   S   B  NMS  P  NH

W=優勝, F=準優勝, SF=ベスト4, QF=ベスト8, #R=#回戦敗退, RR=ラウンドロビン敗退, Q#=予選#回戦敗退, LQ=予選敗退, A=大会不参加, Z#=デビスカップ/BJKカップ地域ゾーン, PO=デビスカップ/BJKカッププレーオフ, G=オリンピック金メダル, S=オリンピック銀メダル, B=オリンピック銅メダル, NMS=マスターズシリーズから降格, P=開催延期, NH=開催なし.

大会 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021 2022 2023 2024 2025 通算成績
全豪オープン A LQ LQ LQ LQ LQ 2R 2R QF 4R QF A 13–5
全仏オープン A LQ A A 1R LQ 4R W 1R 1R 1R 2R 11–6
ウィンブルドン A LQ LQ LQ A A NH 4R 3R 2R W 3R 15–4
全米オープン LQ LQ A LQ LQ LQ A QF 2R 1R 2R 6–4

4大大会ダブルス成績

略語の説明
 W   F  SF QF #R RR Q# LQ  A  Z# PO  G   S   B  NMS  P  NH

W=優勝, F=準優勝, SF=ベスト4, QF=ベスト8, #R=#回戦敗退, RR=ラウンドロビン敗退, Q#=予選#回戦敗退, LQ=予選敗退, A=大会不参加, Z#=デビスカップ/BJKカップ地域ゾーン, PO=デビスカップ/BJKカッププレーオフ, G=オリンピック金メダル, S=オリンピック銀メダル, B=オリンピック銅メダル, NMS=マスターズシリーズから降格, P=開催延期, NH=開催なし.

大会 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021 2022 2023 2024 2025 通算成績
全豪オープン A A 2R 2R 3R QF SF F W W QF A 31–7
全仏オープン A 1R SF 3R W 1R SF W A 1R 3R A 24–7
ウィンブルドン A A 1R 1R W SF NH QF W A QF 3R 22–6
全米オープン A A QF 3R SF A A 1R W 2R A 16–5

: 2025年ウィンブルドン3回戦の不戦敗は通算成績に含まない

脚注

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