バリスタン・セルミー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 05:07 UTC 版)
「氷と炎の歌の登場人物」の記事における「バリスタン・セルミー」の解説
Barristan Selmy “豪胆”サー・バリスタン・セルミーはウェスタロスで名高い英雄であり、〈王の盾〉の総帥であり、視点人物となる。60歳を超えているが、いまだに素晴らしい戦士であり、ウェスタロスで最も尊敬される存命の騎士である。人生のほとんどを〈王の盾〉の一員として過ごし、3人の王に仕えた。有名な武勲としては、〈九賤王の戦い〉でブラックファイアの僭称者たちの最後の者を殺したこと、〈ダスケンデールの反乱〉で捕虜となったエイリス・ターガリエン二世を救いだしたこと、キングズウッドの無法者集団の頭を殺したこと、そしてベイロン(バロン)・グレイジョイの反乱ではオールド・ウィクへの攻撃を率いたことがあげられる。セルミーは23歳で〈王の盾〉に入団し、ジェヘアリーズ・ターガリエン二世、狂王エイリス・ターガリエン二世、そしてロバート・バラシオンに仕えた。ロバートの反乱の間はターガリエン家に忠実であったが、ロバートの赦免を得てからはロバートの死まで〈王の盾〉の総帥の地位を守る。だが新王ジョフリー・バラシオンがジェイミー・ラニスターを総帥とするためにセルミーを罷免する。代わりに差し出された領地を拒否し王の前で怒りの言葉を発する。ジョフリーはこれに怒り〈王都の守人〉を差し向け逮捕しようとするが、セルミーは逃亡して王都に身を潜め、エダード・スタークの処刑を目撃する。セルミーは自らの人生を振り返り、真の王を探して仕える使命を自らに課す。探求の旅に出て、”アースタン・ホワイトベアード”の偽名を用いて、追放中のプリンセス・デナーリス・ターガリエンに仕え、デナーリスが健全な心の持ち主かどうかを確認する。自らの正体を明らかにし、同時にジョラー・モーモントがかつてロバート王のスパイであったことを暴露する。セルミーはミーリーンを侵略するために、下水を通って忍び込む危険な任務に送られる。任務は成功し、セルミーはデナーリスの家族を裏切ったことの許しを請う。デナーリスはセルミーを赦免し、〈女王の盾〉の総帥とする。デナーリスがドロゴンと共に失踪し死んだと思われた時、その夫ヒズダール・ゾ・ロラクは〈女王の盾〉を解散する。セルミーはデナーリスが存命であると信じ、ヒズダールの権力を奪う。〈女王の手〉として、渋々ミーリーンを治め、デナーリスが戻るまで、疫病と、制御不可能となったデナーリスのドラゴンの怒りと、戦争からミーリーンを救おうとする。セルミーはHBOドラマシリーズでイアン・マッケルヒニーが演じる。
※この「バリスタン・セルミー」の解説は、「氷と炎の歌の登場人物」の解説の一部です。
「バリスタン・セルミー」を含む「氷と炎の歌の登場人物」の記事については、「氷と炎の歌の登場人物」の概要を参照ください。
- バリスタン・セルミーのページへのリンク