バナナキュー、トゥロン、アロス・ア・ラ・クバナ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/05 01:32 UTC 版)
「プランテン」の記事における「バナナキュー、トゥロン、アロス・ア・ラ・クバナ」の解説
フィリピンではバナナキュー(タガログ語: Bananaque)が一般的な軽食である。バナナキューはバーベキューとの混成語であるが、串に刺したバナナを焼くものではない。未熟なプランテンの新鮮なものの皮をむき、温かい油を用いて中火で炒めた後に串に刺して売るものである。作り方は二通りあり、一つは油の中にブラウン・シュガーを共に入れ、生のプランテンを直接キャラメリゼするもの。もう一つは、炒めた後に油受けに油を移した後、精白糖をたっぷりと振りかけるものである。ミンダナオ島ではジナンガン(英語版)(Ginanggang)という名で知られる、炭火焼きの焼きバナナが存在する。 フィリピンのプランテンはサババナナという別種であり、ラテンアメリカの同類よりも10 - 13cm程と小ぶりで角張っている。熟したものはデザートや菓子を作り、しばしば単純に茹でたり、シロップ漬けにしたり、縦にスライスして炒めたりした上から砂糖を振りかける。広く食される料理として、砂糖抜きで炒めたものが、現地化したスペイン料理のアロス・ア・ラ・クバーナ(スペイン語: Arroz a la Cubana、キューバ風ご飯)に用いられる。ピカディーヨ風に味付けした牛ミンチ、白米、目玉焼きに揚げプランテンが添えられる。同様に普及しているものとして、メリエンダ(Merienda、スペイン風軽食)としてトゥロン(英語版)(スペイン語: Turrón、タガログ語: Turon)がある。これは、熟したプランテンをスライスし、ルンピア(英語版)(フィリピン風春巻き)の皮(ライスペーパー)で巻いて揚げた後、ブラウン・シュガーでグレーズしたものである。 南アメリカと同種の大型プランテンがフィリピン南部で栽培され、フィリピン市場での勢力を拡大しつつある。
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