バス路線の歴史
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これらの路線で最も早く開設されたのは、一般賃貸型の入居開始日である1967(昭和42)年12月26日に運行を始めた鶴11系統である。当時は神奈川中央交通の単独運行であり、現在と変わらず町田営業所所管路線であった(ただし、当時の町田営業所は町田市森野に立地していた)。小田急バスが参入したのは、普通分譲型の入居がほぼ完了した1969(昭和44)年のことであり、同時に神奈川中央交通との共同運行及び鶴12系統の運行が開始された。小田急バス町田営業所は開設前であったため、生田営業所の所管であった。現在のように町田営業所所管となるのは、同営業所が開設された1983(昭和58)年のことである。 同系統で特筆されることに、日本で初めて深夜バスの運行を開始したことが挙げられる。1970(昭和45)年7月26日より、神奈川中央交通により鶴川駅23時10分・23時30分発の2便が設定された。これは、運輸省が深夜時間帯のバス運行についてバス事業者へ検討を呼びかける通達を出す半年前のことで、鶴川団地の各自治会からの要望を踏まえたものであった。しかしながら、運賃は通常の3倍と高額で、加えて定期券利用不可という条件が反発を招き、「鶴川値上げバス反対の会」による「自主運行バス」の運行へと繋がったこと、その運動の結果、運賃2倍かつ定期券併用可になったことは先述したとおりである。なお、設定当初ならびに現在は神奈川中央交通のみが深夜バスの運行を担っているが、1985(昭和60)年12月から2020(令和2)年9月までは小田急バスによる運行便もあった。こちらも小田急バスとしては初めての深夜バスであった。 そして、入居開始から遅れること10年、「鶴川団地東地区自治会」の要望に応える形で、1977(昭和52)年8月から鶴川六丁目を経由する鶴13系統の運行が開始された。当初より共同運行である。単独区間は少なく、あくまで鶴11系統を補完する系統と言える。 残る町50系統(買物バス)は、その名の通り買物客や市役所利用者の便を図ることを目的として、鶴11系統を町田まで延伸したもので、1977(昭和52)年10月11日に運行が開始された。運行開始以来、長らく町田駅発着であったが、2017(平成29)年3月より町田バスセンター発着に改められた。
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