バガンのデザイン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/05 02:37 UTC 版)
「モスラVSバガン」の記事における「バガンのデザイン」の解説
デザインは吉田穣、西川伸司、韮沢靖、園山隆輔、新垣博人など。初期のプロットでは、『ゴジラの復活』を引き継ぎ3段変形するという設定であったが、検討脚本ではこの設定は削除された。 西川によるデザインは、爬虫類やゾウ、岩石などをモチーフにしたものを経て、蛾のモスラの敵であることからカブトムシや、スティラコサウルスの頭部の要素を取り入れたものが描かれた。霊神獣は「象のような姿」という描写がプロットにあり、魔神獣はストレートに悪魔のイメージが取り入れられている。オーソドックスな怪獣に似たものや、背中や両腕にも翼を持つもの、トサカが頭部の左右にあり、コウモリのような羽があるものも描かれた。多数の噴気孔のような穴が岩のような甲羅に開いており、コウモリのような翼が甲虫の外羽から出てくるものや、甲虫と甲羅の形状を組み合わせたもの、スペースゴジラのような鉱物怪獣としてのものも描かれた。竜神獣のデザインは西川が気に入っており、その構造は後年の作品にも似たようなものが提案されている。 韮沢によるデザインでの形状は、西洋の「悪魔」のような姿をした二足歩行の怪獣で、大きな翼や頭部の角を持つ。頭部の横の殻が開いて光線を発射する案があった。色は黒をベースに赤色を織り交ぜたもの。 このバガンと、同時期に企画されていた照沼まりえ作、吉田穣画の『ゴジラVSギガモス』に登場予定であった「ギガモス」の設定を統合し、環境問題というテーマを含めて完成したのが、『ゴジラvsモスラ』のバトラ(バトル・モスラ)である。 のちにゲーム『超ゴジラ』にも設定を変更されたうえで登場するが、その時のバガンは吉田によるデザイン案のものがベースになっている。 西川が怪獣デザインを手掛けたPCゲーム『ウルトラ作戦 科特隊出動せよ!』の最終話「首都警戒命令」に登場する硬態怪獣再生ビルガメラーは、バガンとして描かれたデザインがベースになっている。また、西川は『ゴジラvsデストロイア』でのデストロイアのデザイン案としてバガンのラフデザインを流用したものも提出していた。
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