バイオ式生ごみ処理機
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/12 08:58 UTC 版)
「生ごみ処理機」の記事における「バイオ式生ごみ処理機」の解説
処理原理 バイオ式生ごみ処理機は、微生物、特に好気性微生物によって生ごみ等の有機物を酸化分解し、最終的には二酸化炭素と水までに分解し、これによって、生ごみの減量化や汚物感、汚臭の解消を行うコンポスターである。そのため、バイオ式生ごみ処理機の機能は、好気性微生物に適した環境を作ることである。堆肥化のメカニズムは堆肥化が詳しい。 要求される機能 保温と加熱 ‐ 40℃前後または60℃前後で好気性微生物の活性が上がり、分解が促進される。そのため、保温や加熱によって生ごみの温度を上昇させると効率よく分解が進む。また、寒冷地、冬季は温度を維持するためのヒーターに電力が多く必要になる。 攪拌と送気 ‐ 好気性微生物は酸素を必要とするため、攪拌や送気によって酸素を供給する必要性がある。大半のバイオ式生ごみ処理機には攪拌機能がある。これによって生ごみを攪拌し、酸素供給を行いやすくする目的がある。 脱臭装置 ‐ バイオ式からは悪臭ではないが独特の発酵臭がするため、脱臭装置が必要となる。脱臭方法は主に、生ごみと一緒に活性炭やゼオライトなどのチップを混ぜる方法と排気口で白金触媒による脱臭する方法がある。それでも完璧には脱臭されないため、基本的には屋外に設置するタイプが多い。 水分調節 ‐ 水分が多すぎると通気性が阻害され酸素供給が滞ってしまい、逆に水分量が少なすぎても微生物が活発に活動できない。そのため、適正な水分量を調節するため、水分センサーが備わっている機械が多い。生ごみのほとんどは水分であるため、生ごみを過剰に投入すると水分過多になってしまうことがままある。それを和らげるため、定期的に木屑などのチップを入れて、水分に対する緩衝能を高める必要がある。また、ハイブリッド式は温風を送気することにより生ごみを乾燥させ、適正な含水率に保つため追加チップを要さないのを売りにしている。 メリット 堆肥ができる ‐ バイオ式の最大の利点。使用前に二次発酵を必要とするが、一次発酵が終わった状態の堆肥ができる。 ランニングコストが安い - 微生物の力を借りて、分解を行うため乾燥式生ゴミ処理機と比較すると電気代がかからない。 デメリット 投入できる生ごみを選ぶ ‐ 微生物が分解できない硬い生ごみや、微生物に悪影響を与える刺激物などは投入できない。
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