ハーリの主張
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/07 03:05 UTC 版)
ハーリの主張は次の通りである。 (1)相手から愛を得るには、相手が心から求めているものを与える必要がある。 相手が心から求めるものは、男女により大きく異なっている。人により独特であるので、相互に確認する必要がある。平均的な人では次の順で重要である。 男性の場合性的欲求を満たして欲しい。 遊び仲間になって欲しい。 魅力的でいて欲しい。 尊敬、賞賛をして欲しい。 家事をして欲しい。 女性の場合愛情を与えて欲しい。 会話により心を通じて欲しい。 誠実でいて欲しい。 経済的に安心させて欲しい。 家族の時間をとって欲しい。 (2)愛を破壊するものを止める。 主なものは次の6つである。身勝手な要求 相手への手厳しい評価 怒りの爆発 気にさわる習慣 自分勝手な行動 不正直 相手に言うことを聞かせようとして力で脅かしたりすれば、愛情の関係は破壊される。 (3)心からの合意がなければ、何もしない。 一応の合意ではなく、心からの合意が必要である。この原則を守ることにより、愛を破壊するものを避けることができる。 (4)2人だけの時間が必要である。 相手の考えを理解し、自分の考えを伝えた上で、心からの同意を得ようとすれば、週に15時間は必要である。その時間には、(起きている)子どもといる時間を含めず、夫婦でテレビを見る時間も含めない。 (5)徹底した正直さが必要である。 過去の出来事、現在の感情、未来の計画などについて、完全な正直さを必要とする。不正直さは関係を破壊するが、正直さは関係を破壊することはない。良い感情だけでなく、不快な感情についても伝える。また、力による脅しなど、愛を破壊するものを伝えてはいけない。 (6)相手の利己心(受け取ろうとする心)と利他心(与えようとする心)のうち、特に利己心を満たす必要がある。 また、自分の利己心を満たす必要がある。 (7)意見の不一致があるときには、効果的な交渉が必要である。 交渉は、安全で快適なものでなければならない。相手の立場に敬意を払い、それぞれの立場から見た対立点が何であるかを明らかにする。相手の利己心が求める内容を考慮した解決案が必要である。双方による心からの同意が得られるようにする。
※この「ハーリの主張」の解説は、「ウィラード・ハーリ」の解説の一部です。
「ハーリの主張」を含む「ウィラード・ハーリ」の記事については、「ウィラード・ハーリ」の概要を参照ください。
- ハーリの主張のページへのリンク