ハーリングフリート水門と環境問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2014/02/16 05:10 UTC 版)
「ハーリングフリート川」の記事における「ハーリングフリート水門と環境問題」の解説
河口部に設けられたハーリングフリート水門は、デルタ計画によって構築された治水施設(防潮施設)の一部であり1970年に完成した。完成後は河川水を排水する目的でのみ水門が開かれ、海水がハーリングフリート川へ流入することがなくなり、それまで汽水域であった水域が淡水化された。 この水域が淡水化されたことにより農業用水や飲料水として利用出来るようになった反面、ライン川上流からの重金属等の汚染物質を含む土砂が堆積するとともに、航路確保のため定期的な浚渫が必要となった。またそれまで干満の差が1.8m近くあったものが0.3m程度に小さくなったことにより、同じ海抜の土地が常に波に洗われて侵食される問題も出てきた。これらのことより、ハーリングフリート水門を再び開放して水域を汽水化することが1990年ごろより検討されてきた。 政府は2000年6月に水門を部分的に開放し、水域の自然を回復する方針を議決した。当初2005年1月より実施される予定であったのだが、2008年1月に延期され、さらに2010年12月に再延期されている。
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