ハッブル宇宙望遠鏡の放出と着陸
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/06 04:47 UTC 版)
「STS-61」の記事における「ハッブル宇宙望遠鏡の放出と着陸」の解説
飛行9日目には、ハッブル宇宙望遠鏡上の4つのデータインターフェースユニット(DIU)の内の1つに懸念が生じ、放出が遅れた。重さ16kgのDIUは、各々、ハッブル宇宙望遠鏡のメインコンピュータ、太陽電池アレイ、その他の重要なシステムの間でデータを交換する。そのうちの1つの故障により、誤った電流変動やデータの欠落が生じた。宇宙望遠鏡運用コントロールセンターの管制員は、問題の影響の範囲を特定するためのトラブルシューティングを実施した。ハッブル宇宙望遠鏡は内部電源に切り替えられ、23:43(EST)に電源ケーブルが切断された。その後、管制員はDIUのチャネルをもう一方に切り替え、戻した。管制員はハッブル宇宙望遠鏡を展開する必要があると判断し、将来の観測中に振動するのを防ぐために新しい太陽電池アレイのドラムブレーキを活用した。その後、ニコリエはロボットアームで衛星を支え、衛星はエンデバーから離れるように動かされた。望遠鏡の開口部ドアは33分間開けられ、5:26(EST)に放出された。船長のリチャード・コベイと操縦手のケネス・バウアーソックスは、エンデバーの小さいマヌーバジェットを点火し、望遠鏡から徐々に遠ざかるようにエンデバーを動かした。1993年12月13日12:26に、ケネディ宇宙センター第33滑走路に着陸した。
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