ハッブル宇宙望遠鏡による次の観測
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/18 16:10 UTC 版)
「ハッブル・ディープ・フィールド」の記事における「ハッブル宇宙望遠鏡による次の観測」の解説
1998年には、ハッブル・ディープ・フィールド・サウス(英語版)(HDF-S)と呼ばれる、HDFと同等の画像が南天で作られた。同じような観測方法を用いて作られたため、HDF-Sは元々のHDFと一見して極めて似たものとなっている。これは宇宙が大きな規模では均質であるという宇宙原理を支持する結果である。HDF-Sは1997年にハッブル宇宙望遠鏡に搭載された宇宙望遠鏡撮像分光器(英語版)(STIS)とNICMOSを用いて観測された。また、同年12月にWFPC2を用いて2回目のHDFの観測が行われ、それにより超新星が2つ発見された。 その後には複数の宇宙望遠鏡から成る深宇宙探査、GOODS(英語版)によりHDFの30倍広い領域が撮影された。さらに2002年にハッブル宇宙望遠鏡に搭載された掃天観測用高性能カメラ(ACS)により2004年には10000もの銀河が含まれるハッブル・ウルトラ・ディープ・フィールド(HUDF)が撮影された。HUDFは2009年には近赤外線でも観測され、130億光年以上先にある天体、UDFj-39546284が発見された。 2012年には、エクストリーム・ディープ・フィールド(XDF)と呼ばれる画像が公開された。この画像は、HUDFの中央を10年以上にわたって撮影した物を合成したもので、総露光時間200万秒(約23日)にも及ぶ。この画像には、渦巻銀河から、銀河衝突の残骸でもう新しい恒星を生むことのない赤色の巨大銀河まで、約5500個の銀河が写っている。
※この「ハッブル宇宙望遠鏡による次の観測」の解説は、「ハッブル・ディープ・フィールド」の解説の一部です。
「ハッブル宇宙望遠鏡による次の観測」を含む「ハッブル・ディープ・フィールド」の記事については、「ハッブル・ディープ・フィールド」の概要を参照ください。
- ハッブル宇宙望遠鏡による次の観測のページへのリンク