【ドッグファイト】(どっぐふぁいと)
Dog Fight.
戦闘機が旋回して敵の有効射程圏から逃げ回り、同時に自己の有効射程圏に敵機を入れようとする戦局。「格闘戦」とも。
言い換えれば、先んじて発見した側が初手で敵機を撃墜できず、相手の回避・反撃・攻撃を許してしまった状態の事。
互いに敵機後方に回り込んで一方的に攻撃しようとする様相が闘犬に似ている事から「ドッグファイト」と呼ぶ。
機関銃が唯一の武装であった第一次世界大戦の時代から、空対空戦闘の基本として知られている。
機体性能もさることながら、パイロットの技術と身体能力が勝敗に大きな影響を及ぼす。
しかし当初から戦果の主体ではなく、特に空対空ミサイルの発達した現在では、ほとんど生存に寄与しない技術となっている。
空戦において重要なのは早期発見、そして速度を活かした奇襲・一撃離脱である。
事実、被撃墜の8割までが有効射程に入って10秒以内、敵機の存在に気付く前に発生している。
とはいえ、現代でも戦闘機パイロットの基礎技能である事に違いは無い。
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