トレンチ・ジャンパー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/11 04:06 UTC 版)
「ルノーAMR33」の記事における「トレンチ・ジャンパー」の解説
1935年、AMR 33試作車のうち「N° 78758」が軍事技術者のニコラス・ストラウスラーに利用されている。彼は以前オーストリア=ハンガリーの住民だったが、この当時はイギリスに居住していた。この車両は、イングランドで試験を受けていた油圧式の「トレンチ・ジャンパー」を実地に試すために使われた。1933年、彼はフランス陸軍にこのシステムを提案し、「Atelier et Chantier de la Loire」が実際の見本を取得した。この機構は車両の前後に取り付けられた2個の大型油圧アームで成り立っていた。前方アームは渡ろうとする塹壕の向こう岸の上で、車体を安全に支持することができ、戦車が落ち込むのを防止した。戦車はそれから塹壕を進み越え、前方アームをたたむ。一方、後ろ岸で延ばされたままの後部アームが自身を支え、車両の安全な超壕を保持した。こうしたやり方で2m幅の塹壕を渡ることができた。 このシステムは1935年4月3日、1936年3月21日、4月30日、5月4日、そして1938年3月に試験を受けた。この機構は相当な有効性を示したものの、1938年、より大きな車重に対応できず、得られる超壕能力がわずかとして「Commission de Vincennes」が本計画を拒否した。
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