トレイルランニング競技との違い
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/15 15:04 UTC 版)
「スカイランニング」の記事における「トレイルランニング競技との違い」の解説
日本やアジアでは企業広告やメディアの影響によってトレイルランニングが広く認知されており、スカイランニングをトレイルランニングの一種とみなす傾向があるが、競技的にも別の位置付けと考えられている。本場の欧州ではオリエンテーリングやマウンテンランニングと同様に競技種目としては別のカテゴリーに含まれる。また、2016年に国際山岳連盟(UIAA)とISFの協定が結ばれて以降、スカイランニングは山岳スキーやクライミング等と並ぶ山岳スポーツとして国際的な地位を得はじめている。 スカイランニング競技は「登る(下る)」という垂直方向への移動が基本要素となる。したがって、岩場・氷河・雪上・超高層ビルなどのトレイル以外もレースのコースとして使用される。装備を最小限にした軽快さ(LIGHT&FAST)が基本的なスタイルであり、それを実現するためにチームサポートや運営等の競技規則が細かく定められている。 一方、トレイルランニングは未舗装路を「走る」という水平方向への移動が基本要素となる。したがって、基本的には走行に適したトレイルや砂漠など未舗装路全般がコースとして使用される。また、国際陸上競技連盟の競技規則にもマウンテンランニングと共に定義され、傘下の国際トレイルランニング協会(ITRA)を通じてヨーロッパを中心に広く普及している。これらの競技規則に明記されているように自給自足(self-sufficiency)も認められているため、食料や救護用具等を入れるザックを背負うスタイルが一般的である。
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