トランスモジュレーション‐ほうしき〔‐ハウシキ〕【トランスモジュレーション方式】
トランスモジュレーション方式
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 17:17 UTC 版)
「ケーブルテレビ」の記事における「トランスモジュレーション方式」の解説
受信した放送信号をケーブルテレビ伝送用の変調方式(64QAMまたは256QAM)に再変換して伝送し、加入者がそれをケーブルテレビ会社が提供した専用受信機(セットトップボックス)で受信して視聴する場合に主に用いられる方式である。CSデジタル・BSデジタル・地上デジタル放送(特に区域外放送)の再送信に用いられる。この方式を使用した場合、本来は無料放送である民間キー局系列のBS放送や世帯単位で視聴できるはずのNHKのBS放送も各テレビごとに有料のセットトップボックスなしでは視聴できない、ハイビジョン画質の番組もアナログテレビ並みの画質でしか録画できない場合があるなど、直接受信する場合とは異なる形態が生じて利用者には強い不満が残る状態になっている。ただし無料放送には原則スクランブルは掛かっておらず、この変調方式が受信できる機器を市販すればこの問題は解決される。 特徴 伝送帯域が節約できる(空きチャンネルが連続していなくてもよい)。 デジタル放送が受信可能なセット・トップ・ボックスがアナログ放送サービスとは異なり不正ではないのにもかかわらず一般向けには市販されておらず(オークションやフリーマーケット、中古ショップには出回っている)、区域外放送の再放送を実施するケーブルテレビ会社はこの方法により顧客の囲い込みや収入が期待できる。しかし、ほとんどの区域内放送局が開始から2年以内にパススルー方式での再送信も行うように勧告しているので期待には限度がある。 ケーブルテレビ局の設備更新が不要なため、BS-IF帯の送信には広く用いられている。 規格等 JCL-SPEC-001 BSデジタル放送トランスモジュレーション運用仕様 JCL-SPEC-002 東経110度CSデジタル放送トランスモジュレーション運用仕様 JCL-SPEC-005 JC-HITSトランスモジュレーション運用仕様 JCL-SPEC-007 地上デジタル放送トランスモジュレーション運用仕様
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