トランザクションログの構造
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/29 01:56 UTC 版)
「トランザクションログ」の記事における「トランザクションログの構造」の解説
トランザクションログは以下の構造を持つ。 ログシーケンス番号(英: Log Sequence Number): ログレコードの一意識別子。一般に、番号は一意に増加する値が割り当てられ、ARIES のようなリカバリ・アルゴリズムで利用される。 直前のLSN: 直前のレコードへの参照。これにより、トランザクションログは連結リスト状の構造を持つことになる。 トランザクション番号: レコードを生成したデータベースのトランザクション番号。 種類: レコードの種類を表す。 全てのログレコードは共通の属性の他に、操作ごとに固有の属性を持っている。以下は、一般的なデータベースが使用するログレコードの種類である: 更新レコード はデータベースの更新(変更)を記録し、以下の属性を持つ:ページ番号: 更新したページの番号を表す。 長さと位置: ページ内で変更した領域を表す。 更新前および後イメージ: 更新した領域の更新前および更新後の値。データベースによって両方または片方のみを記録する違いがある。 補償レコード は更新のロールバックを記録する。レコードはそれぞれ独立な更新レコードを指す。その内容は:Undo Next LSN: 補償処理が必要な次のレコード番号。 コミットレコード はトランザクションのコミットを記録する。 アボートレコード はトランザクションのロールバックを記録する。 チェックポイントレコード はチェックポイント処理が完了したことを記録する。このレコードは読み込むべき最も古いレコードを示すため、リカバリ処理の高速化に貢献する。その内容は:Redo LSN: チェックポイント以降最初に行った変更処理レコード番号。このレコード以降の処理を再実行する必要がある。 Undo LSN: チェックポイント中に実行中だったトランザクションが記録した最古のレコード番号。このレコード以降の処理は補償が必要な可能性がある。 表 話 編 歴 データベース管理システムデータモデル 関係モデル データベース設計 正規化 参照整合性 関係代数 関係論理 データベース管理システム 関係データベース管理システム オブジェクト関係データベース 分散データベース トランザクション処理 概念データベース ACID CRUD NULL 候補キー 外部キー 主キー スーパーキー 代理キー オブジェクト関係 (表) ビュー トランザクション ログ トリガ 索引 ストアドプロシージャ カーソル 分割 SQLSELECT INSERT UPDATE MERGE DELETE JOIN CREATE DROP COMMIT ROLLBACK TRUNCATE ALTER WHERE SAVEPOINT 構成要素並行性制御 データ辞書 JDBC ODBC データベース言語 問い合わせ言語 クエリ最適化 クエリ実行計画 データベース製品 関係データベース管理システムの比較 データベース接続クライアント
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