ディスタンス (Distance) 競技
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/21 04:45 UTC 版)
「キャノピーパイロッティング」の記事における「ディスタンス (Distance) 競技」の解説
エントリーゲートから着陸地点までの距離の長さを競う。スウープポンド上のエントリーゲート(G1)の2本のポールの高さは1.5m、ポール間の間隔は10m。このG1ポール間を結ぶ仮想上のラインを、パイロットの体の一部が水面とコンタクトを保った状態(通常は、つま先で水切り飛行している形となる)で通過しないと無得点となる。さらにエントリーゲート G1 からコースルート上に距離にして50mの地点まで、同じ高さ1.5mのポールで構成されるゲート群 G2~G5 が設けられ、それぞれのゲートがつくるバーチャル長方形の面をパイロットの体の一部が通過しないと、これまた無得点となる。コースは幅10mの直線。 このディスタンス競技のルールは2012年に改正されたものである。以前はスピード競技同様、エントリーゲートのみ体の一部が通過すればOKであった。しかし、エントリーゲート通過後にパラシュートを地面から浮かせて放物線を描くようなフライトで距離をかせぐテクニックが次第に用いられるようになると、着陸時にパイロットに加わる衝撃がかなりハードになるという問題点が生じた。2012年のルール改正はこの問題に対応し、G1でパイロットを水面とコンタクトさせることによってパラシュートのスピードを減速させ、G5までの50mは物理的にパラシュートを浮かすコントロールを出来なくさせることによって、パイロットがハードランディングするリスクの軽減を狙ったものである。 現在の世界記録は、 記録:169.19m (555.08 feet) パイロット:Nick Batsch (USA) キャノピー:NZ Aerosports Daedalus JPX Petra 年・場所:2014 Florida USA 2012年のルール改正前の世界記録は 記録:222.45m (729.82 feet) パイロット:Nick Batsch (USA) キャノピー:NZ Aerosports Daedalus JPX Petra 年・場所:2011 Colorado USA
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