ディオニュシオス準備完了
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/23 06:14 UTC 版)
「シュラクサイ包囲戦 (紀元前397年)」の記事における「ディオニュシオス準備完了」の解説
紀元前405年から紀元前398年にかけて、ディオニュシオスはシュラクサイにおける自身の政治的権力を確実なものとし、軍備の拡張を行った。紀元前404年には条約を破棄してシケル人との戦争を開始したが、カルタゴは何の行動も起こさなかった。シュラクサイ陸軍の一部が反乱し、ディオニュシオスはシュラクサイで包囲されてしまったが、反乱軍の不手際と幸運が手伝い、この危機を脱した。その後、ナクソス(現在のジャルディーニ=ナクソス)とカタナを占領し、レオンティノイを従属させることによって領土を拡大した。また傭兵を雇用し、新たに200隻の船を建造した。シュラクサイは強固な要塞都市となり、オルティジャ島(シュラクサイの旧市街があった場所)を内郭として、エピポライ台地全体が城壁で囲まれた。また、新兵器として大型弩弓と五段櫂船を開発した。紀元前398年には、シケリア西部のカルタゴ領都市であるモティア(現在のマルサーラのサン・パンタレオ島)を、歩兵80,000、騎兵3,000、軍船200、輸送船500で攻撃した。
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