チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/03/31 14:00 UTC 版)
『チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ』(Tschaikovsky Pas de Deux)は、1960年にニューヨークで初演されたバレエ作品である。ピョートル・チャイコフスキーが『白鳥の湖』初演の後に追加作曲した第3幕のグラン・パ・ド・ドゥの曲にジョージ・バランシンが振り付けたもので、バレエコンサートなどで頻繁に上演されている[1][2][3][4][5][6]。
注釈
- ^ 「ポリーナ・カルパコワ」(Polina Karpakova)とも呼ばれる。
- ^ 「ヴェンツェル・レイジンゲル」(Wenzel Reisinger)とも表記される。
- ^ その代わりに、チャイコフスキーの原曲では1幕にあったパ・ド・ドゥの一部と、作曲家最晩年のピアノ曲集『18の小品 作品72』から12曲目の『遊戯』(L'espiegle、『いたずらっ子』とも訳される)をリッカルド・ドリゴが編曲して『黒鳥のグラン・パ・ド・ドゥ』に使用した。
- ^ répétiteur。日常のレッスンを担当する舞踊教師ではなく、自らの経験をもとにパ・ド・ドゥなどの踊りの仕上げを担当する舞踊教師を意味する。
- ^ ブルメイステル版の女性(黒鳥オディール)のヴァリアシオンには、第3幕パ・ド・シス(本来は花嫁候補たちの踊り)からヴァリアシオン4(モデラート・アレグロ・センプリーチ、ヘ短調)が、グラン・パ・ド・ドゥのコーダは同じく第3幕パ・ド・シスのコーダ(アレグロ・モルト・ヴィヴァーチェ、変イ長調)が流用されている。
- ^ シェバリーンには、ソビエト連邦当局の依頼によって、チャイコフスキーの祝典序曲『1812年』の終結部分を改作した経験がある。
- ^ Tours en l'air。主に男性ダンサーが演じるパ(ステップ)で、空中に真っ直ぐに跳躍しながら同時に回転する。
- ^ この曲は、一時期『海賊』の中で舞曲として使われていたため、アダン作曲と誤認されていたといわれる。
- ^ 女性ダンサーが男性ダンサーに向かって飛び込み、男性は腕などで女性の体を支える。女性は背中を弓なりに反らし、両足は後ろに曲げて交差させてポーズを決める。跳ねた魚を捕えるような動きから、この呼び名がついた。
出典
- ^ a b c d e f g h i j 『バレエの鑑賞入門』88頁。
- ^ a b 『バレエ音楽百科』204頁。
- ^ a b c d e f g ソベシチャンスカヤ伝説と《チャイコフスキーパドドゥ》 2011年10月3日閲覧。
- ^ a b c Tschaikovsky Pas de Deux Repertory Index New York City Ballet 2011年10月3日閲覧。(英語)
- ^ a b c 『これだけは見ておきたいバレエ』61頁。
- ^ a b c d e f g h i 『バレエ101物語』97頁。
- ^ 「ソベスチャンスカヤ」との表記もある。
- ^ a b c d 『チャイコフスキーのバレエ音楽』72-74頁。
- ^ 『チャイコフスキー』215-217頁。
- ^ a b c d e f 『チャイコフスキーのバレエ音楽』64-66頁。
- ^ a b c d e 『バレエの情景』171-174頁。
- ^ 『チャイコフスキーのバレエ音楽』274頁。
- ^ 『オックスフォード バレエダンス事典』420頁。
- ^ a b 主要バレエ作品<1> ア - ノ 公益社団法人日本バレエ協会ウェブサイト 2011年10月3日閲覧。
- ^ 『オックスフォード バレエダンス事典』335頁。
- ^ バレエ用語 山口's HP 2011年10月4日閲覧。
- ^ 『オックスフォード バレエダンス事典』431頁。
- 1 チャイコフスキー・パ・ド・ドゥとは
- 2 チャイコフスキー・パ・ド・ドゥの概要
- 3 参考文献
- チャイコフスキー・パ・ド・ドゥのページへのリンク