タンブレロの歴史
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/06 04:43 UTC 版)
人が互いにボールを打ち合うという球技は、エジプト文明、メソポタミア文明など紀元前から世界各地でみられるとされるが、タンブレロの源流は、テニスと同じで、紀元前15世紀ごろのエジプトの壁画に確認することができるといわれる。イタリアでは、ローマ時代からさまざまな形でこの球技が行われたという。11世紀頃、ヨーロッパに進出してきたウマイヤ朝の影響を、テニスの原型とも言われる「ジュ・ド・ポーム (Jeu de paume;手のひらのゲーム)」の始まりと関連づける説があり、ラケットという言葉はアラビア語で「手のひら」を意味する「rahat」が語源といわれる。 現在のタンブレロの原形となったゲームは、16世紀から18世紀ごろ、中世の北部イタリアで盛んだった、パローネ・コル・ブラチャーレ(Pallone col bracciale, ブラチャーレは「ブレスレット」「アームバンド」の意)という、木製の円筒状の筒を前腕にはめてボールを打つ競技だと言われている。ちなみに、現在のテニスのラケットの原型が登場したのも14世紀のイタリアとされる。タンバリン(太鼓)の起源も同様に、エジプト文明、ギリシャ、ローマ帝国の頃からみられ、スポーツのTamburello(イタリア語のタンバリン)は、このバット(タンバリン)をラケットのように使用してボールを打つことから、この名が付いたと言われている[誰によって?]。現在のタンブレロがイタリアで確立されたのは19世紀後半で、1896年にはイタリアで最初の選手権が行われた。今行われている競技の公式ルールが最初に作られたのは1920年とされる。
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