ジャン・タライラッハ
タライラッハ座標
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/26 06:41 UTC 版)
「ジャン・タライラッハ」の記事における「タライラッハ座標」の解説
自然科学、及び応用医学に対する彼のもっとも重要な功績はヒトの脳のタライラッハ座標系の開発である。この座標系は脳構造の位置を個人ごとの脳の大きさや形の違いに依存することなく表すことが出来る。 タライラッハ座標は正中断面と前交連の交わる点を原点とし、原点から正中断面と垂直に伸びる線を X 軸、正中断面と後交連の交わる点と原点を繋ぐ線を Y 軸、この 2 直線と垂直に伸びる線を Z 軸として表す。単純に言えば脳の左右方向が X 軸、前後方向が Y 軸、上下方向が Z 軸となる。タライラッハ座標は右手系であり、それぞれの軸について原点から右、前、上が正の方向となる。この座標系は脳定位座標アトラスとしても知られる。 基準となる解剖学的目印 (前交連と後交連) を定めることにより核磁気共鳴画像法 (MRI)、ポジトロン断層法 (PET)やその他の脳イメージング手法で得られた個人の脳画像を標準タライラッハ空間 (standard Talairach space) に変換することができる。それによって、個人の脳における特定の位置にある組織を座標で表すことが可能となる。
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