タブの種類とは? わかりやすく解説

タブの種類

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/30 04:54 UTC 版)

タブ (航空機)」の記事における「タブの種類」の解説

固定タブ 機体固有のくせを修正するためのタブである。翼後縁固定され金属片タブ)が取付けられている。操縦系統とはつながっておらず、飛行中動かせない。地上にいる時に工具類を使用して角度調整するトリム・タブ 操縦翼面後縁ヒンジ付いた小型可動翼タブ)であり、操縦席とは、トリム調整操作輪やハンドルまたはスイッチ繋がっている。前者は、索を介して操縦翼面内にある不可逆式のスクリュージャッキ繋がっており、後者は、電線を介して操縦翼面内にあるモーター繋がっている。両者とも操縦翼面内ではリンクを介してタブ繋がり、主操縦系統とは別の系統作動させている。操作輪やハンドル回転させるスイッチ作動させるタブ動き角度調整できる。 バランス・タブ 操縦翼面後縁ヒンジ付いた小型可動翼タブ)であり、操縦翼面操作すると、アームとリンクの働きにより、タブがその逆の方向動いて空気力働き操縦翼面動き容易にして操縦力を軽減させる。 サーボ・タブ バランス・タブの一種であり、アームとリンクの働きにより、操縦翼面操作せず、タブ直接操作することにより、それによる空気力働き操縦翼面動かして操縦力を軽減させる操縦翼面操作系統が剛結されていないので、空気力などで外部から操縦翼面動かされ場合にタブ・フラッターと呼ばれる自励振動起こす場合がある。大型機で採用されている。 スプリング・タブ バランス・タブの一種であり、サーボ・タブと同じ仕組みだが、操縦翼面アームヒンジだけでなくスプリングを介して操縦翼面半ば固定されている。低速飛行時にはスプリング押さえつけられアーム操縦翼面をじかに動かす、すなわちタブがない状態に近い挙動をするが、高速飛行時には操縦翼面押さえつける空気力スプリングの力よりも大きくなり、アームスプリング変形させながら回転する操縦翼面直接操作できなくなる一方でタブがより大きく動くようになり、飛行速度の上に従って大きくなる操縦桿ペダルへの反力適切な値に保つことができる。サーボ・タブと同様にタブ・フラッターを起こす場合がある。大型機で採用されている。 航空自衛隊のT-7初等練習機補助翼。Aが補助翼、Bがバランス・タブ。 航空自衛隊のT-7初等練習機尾翼。Aが昇降舵トリム・タブ、Bが方向舵トリム・タブ航空公園駅前に静態保存されている所沢航空発祥記念館所有YS-11尾翼。Aが方向舵のスプリング・タブ(トリム・タブ兼用) Bが昇降舵のバランス・タブ Cが昇降舵トリム・タブ航空公園駅前に静態保存されている所沢航空発祥記念館所有YS-11左側補助翼。Aが補助翼のスプリング・タブ Bが補助翼トリム・タブ

※この「タブの種類」の解説は、「タブ (航空機)」の解説の一部です。
「タブの種類」を含む「タブ (航空機)」の記事については、「タブ (航空機)」の概要を参照ください。

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