タキベラとは? わかりやすく解説

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滝倍良

読み方:タキベラ(takibera)

ベラ科海水魚

学名 Bodianus perditio


タキベラ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/09 00:54 UTC 版)

タキベラ
タキベラ
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 条鰭綱 Actinopterygii
: スズキ目 Perciformes
: ベラLabridae
: タキベラ属 Bodianus
: タキベラ B. perditio
学名
Bodianus perditio
(Quoy & Gaimard1834)
和名
タキベラ
英名
golden-spot hogfish

タキベラ (B. perditio) は、ベラ科に属す海水魚である。風通しの良い岩礁斜面に分布する。

分布

日本国内では、伊豆諸島小笠原諸島硫黄島静岡県伊豆市土肥、和歌山県南部、高知県屋久島琉球列島南大東島に分布する[1]

日本国外では、台湾東沙群島南アフリカナタール州-モーリシャスにかけてのインド洋オーストラリア東岸-バヌアツにかけての太平洋トゥアモトゥ諸島[1]

形態

全長は40センチメートル程度[2]。80cm近くまで成長する大型種。雌雄の色彩の違いはほとんどないが、繁殖期の雄は体色が黒ずむ傾向にある。体側の上部に白い斑紋があり、背面後方に黒い領域がある[1]。老成するとこれらの斑紋は消失する[3]幼魚は体側中央に白い横帯と、背鰭臀鰭に黒色斑があり、尾柄中央は白い丸斑がある。これらの斑紋は成長に伴い消える[1]成魚は背鰭は湾入する。

生態

サンゴ礁の礁斜面[2]、潮通しのよい岩礁斜面のやや深い水深で見られる。繁殖時期は例として八丈島で晩秋から冬である。普段は単独行動であるが、繁殖期に入ると雄と複数の雌のハレムが形成され、潮通しのよい尾根や斜面上でペア産卵が行われる[1]

利用

小笠原諸島沖縄煮付け刺身で食される[3]

脚注

  1. ^ a b c d e 加藤昌一『ネイチャーウオッチングガイドブック ベラ&ブダイ 日本で見られる192種+幼魚、成魚、雌雄、婚姻色のバリエーション』誠文堂新光社、2016年、22・23頁 ISBN 978-4-416-51647-8
  2. ^ a b 小林安雅『日本の海水魚と海岸動物図鑑 1719種』小学館、2014年、115頁  ISBN 978-4-416-61432-7
  3. ^ a b 中坊徹次『小学館の図鑑Z 日本魚類館 ~精緻な写真と詳しい解説~』小学館、2018年、332頁  ISBN 978-4-09-208311-0


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