ソーリェル鉄道
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ソーリェル鉄道(スペイン語:Ferrocarril de Sóller)は、スペイン・バレアレス諸島州に属するバレアレス諸島・マヨルカ島の首都であるパルマ・デ・マヨルカと、同島の北西部にあるソーリェルを結ぶ、軌間914mmの電化鉄道である。この鉄道は1911年に、オレンジやレモンの輸出の利益を元手にして開業された。島内の交通手段であるばかりではなく、古典的な電車列車が山越えをすることで名物となっている。毎年12月と1月は定期点検のために運休となる。起点のパルマ駅は、マヨルカ鉄道の交通結節点であるスペイン広場地下駅の近くの地上にあり、古い建物は一部が博物館として改装されている。
- 1 ソーリェル鉄道とは
- 2 ソーリェル鉄道の概要
ソーリェル鉄道(企業)
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「マヨルカ島の鉄道網」の記事における「ソーリェル鉄道(企業)」の解説
詳細は「ソーリェル鉄道」を参照 民間企業のソーリェル鉄道は、1912年からソーリェル鉄道線を、1913年からソーリェル路面電車を運行している。 ソーリェル鉄道が通じるまで、ソーリェルからパルマを訪れるには馬車でソーリェル峠を越える必要があった。1893年に行われた鉄道建設の要請は却下されたが、1904年の提案は承認され、1907年6月3日にソーリェルとパルマの両方から建設工事が開始された。1912年4月16日にソーリェル鉄道の開通式が行われたが、タイタニック号が北大西洋に沈んだのはソーリェル鉄道開通の前日だった。1913年10月4日にはソーリェル市街地とポルト・デ・ソーリェルを結ぶ4,868mのソーリェル路面電車が開業した。この路面電車は旅客用として建設されたが、新鮮な魚や石炭なども運搬された。1929年7月14日にはソーリェル鉄道が電化された。 ソーリェル鉄道の軌間は914mmであり、路線長は27.3kmである。トラムンターナ山脈を隔てた位置にあるパルマとソーリェルを結んでおり、その間には13本のトンネルがある。主にオレンジやレモンなどの柑橘類を運ぶために建設されたため、オレンジ・エクスプレスと呼ばれることもある。観光路線でもあり、片道の料金は15ユーロ、往復の料金は21ユーロである。スペイン広場のすぐ脇にあるパルマ駅は茶色のレンガ造の建物である。
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