ソマリランド大統領
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/24 02:45 UTC 版)
「ムセ・ビヒ・アブディ」の記事における「ソマリランド大統領」の解説
2017年12月14日に大統領に就任した。2018年4月、マスコミのインタビューに答えて、元々ソマリアは連合国であり、したがってソマリランドはソマリアの一部ではなく、現在はその連合から抜けただけなのだとの持論を述べている。 2019年4月、ムセ大統領はサナーグ地域のエリガボ地区、エル・アフウェイン地区、ガラダグ地区の3地区で、氏族間の対立があることを受けて、非常事態宣言を発令した。ただしこの決定はソマリランド議会で否決された。 2019年7月、ギニアのコンデ大統領は、ソマリランドを独立国と認定し、首都コナクリを訪れたムセ大統領を元首として迎えた。ソマリア政府はソマリランドが自国領だとして抗議し、ギニアとの国交断絶を宣言した。 2019年9月、ムセ大統領は隣国ジブチを公式訪問。ジブチとソマリランドは共に、エリトリアの独立に伴い内陸国となったエチオピアの貿易港の役割を担っており、経済的にはライバル関係にある。また、ジブチのゲレ大統領は、ソマリランドと対立関係にあるソマリア連邦に好意的と考えられている。ただしソマリランド当局者は、今回の訪問目的については公表していない。 2020年2月、ムセ大統領はエチオピアの首都アディスアベバで開かれたアフリカ連合の第33回通常サミットに出席し、同じく参加したソマリア連邦のファルマージョ大統領と会談した。会談の内容についてムセ大統領は「ファルマージョ大統領はソマリアによるかつての残虐行為をソマリランドに謝罪した。我々はその謝罪を受け入れられる」と発表した。ただしファルマージョ大統領のハルゲイサ訪問の提案は拒否した。なおソマリア連邦大統領のソマリランド訪問計画は、他のソマリランドの複数の有力者も拒絶している。 2020年12月には、ソマリアとの関係が悪化しているケニアが、ムセ大統領の公式訪問を受け入れた。 新型コロナウイルス感染症の世界的流行に対して、ムセ大統領は2021年3月、COVAXの制度を利用して65000回分のオックスフォード-アストラゼネカCOVID-19ワクチンを確保したと発表した。
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