ソビエト経済の問題と成果
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「ソビエト連邦の経済」の記事における「ソビエト経済の問題と成果」の解説
ソビエト経済の問題点は、1991年の連邦解体後にそのままロシア連邦に引き継がれることになった。また、ソビエト時代には連邦内での地域分業生産体制を採っていたため、旧ソ連から独立した独立国家共同体(CIS)諸国の多くには脆弱なモノカルチャー型経済(ウズベキスタンの綿花など)が残されることになった。 しかし一方では、世界最大の国土に約3億人の人口、世界一の生産量を誇る原油や粗鋼などをはじめとする豊かな資源を持ち、高い就学率、基礎研究が維持された結果、ソビエト経済はドイツの侵攻をはね返し、冷戦の負担にもある程度耐えるだけの底力を持つことができた。しかし、その影には、飢餓輸出、ホロドモール、強制労働があった。また国家の威信をかけて行われた宇宙開発でも、世界初の人工衛星打ち上げ成功、世界初の有人宇宙飛行、長期間に渡る宇宙ステーション(ミール)の運用成功など輝かしい実績を残している。ただ、その技術力は軍事及び宇宙開発部門を中心とした重工業のみが突出しており、一般国民に必要な物資の供給は後回しにされた。
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