スロバキア共和国国民議会による拒否
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/03 15:41 UTC 版)
「イスタンブール条約」の記事における「スロバキア共和国国民議会による拒否」の解説
スロバキアの保守的、キリスト教民主主義、ローマカトリック、ナショナリスト、極右のグループや政党は、特に彼らが極端なリベラルと表したLGBTの権利の条項が、彼らが守るべきと見なす伝統的な価値観を損なうとして、国が条約を批准することに反対している 。2019年3月29日、2019年スロバキア大統領選挙(英語版)の前日、ナショナリストの議員は、保守的な有権者がLGBTの権利と女性の中絶の権利の両方を支持しているマロシュ・シェフチョビッチに投票するようにするために、議会でスロバキア政府が条約を批准しないように要求する決議案を可決した。ズザナ・チャプトヴァーが選挙に勝ち、女性で初めてスロバキアの大統領になったものの、保守集団が数か月のうちにスロバキアが条約を批准しないようにして、中絶へのアクセスを制限するための運動を増大させた。2020年2月25日、スロバキア共和国国民議会は臨時議会で17–96 (37 不在)により条約承認を否決した。この決定を受けてズザナ・チャプトヴァー大統領は、2020年3月6日に欧州評議会に書簡を送り、スロバキアがイスタンブール条約の締約国になれないことを通知した。大統領のスポークスパーソンのMartin Strizinecは、「条約の批准に必要な条件は議会の同意であるが、それは起こらなかったので、大統領が批准することはないだろう」と述べた。さらに、「チャプトヴァー大統領は、もし議会が憲法に定められた方法で文書を決めるならば議員の意思を尊重するつもりである、と繰り返し述べている」とも付け加えた。
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