ジャージーの法曹
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/02/13 07:47 UTC 版)
ジャージーの法曹としては、ジャージーにおいて資格を有する2種類の弁護士がある。 法廷弁護士(Advocates)はあらゆる裁判所において依頼者を代理して弁論する権利を有する。ジャージーの事務弁護士(solicitors)は、一般の弁論権を有しない。ジャージー法律協会(the Law Society of Jerseyは職業的行為について責任を負う職業団体である。 法律事務所によってはジャージーの金融業に関する法務を専門としており、大手事務所としては、アップルビー(Appleby)、ベデル・クリスティン(Bedell Cristin)、キャリー・オルセン(Carey Olsen)、ムーラン・オザンヌ(Mourant Ozannes)およびオジエ(Ogier)があるが、これらはいずれも「オフショア・マジック・サークル(offshore magic circle)」の一員である。より小規模な事務所(個人事務所を含む。)は幅広い法律事務をも提供している。いくつかの法律事務所は、ジャージーとガーンジーの双方に事務所を有するが、両島の法曹は別のものである。 国王法務官(the Law Officers of the Crown)は刑事訴追業務ならびに国王、大臣およびジャージー議会の他の議員への法的助言の提供について責任を負う。法務総裁(Attorney General)およびその次官である法務次官(Solicitor General)は、議会の無議決権議員である。 ジャージーの弁護士資格を得るための過程は、1977年法廷弁護士および事務弁護士(ジャージー)法(the Advocates and Solicitors (Jersey) Law 1997)によって規律されているが、法廷弁護士も事務弁護士も似た過程を経る。2009年以降、ジャージー法試験の志願者は、ジャージー法律研究所(the Institute of Law, Jersey)の運営するジャージー法課程(the Jersey Law Course)に登録することが求められている。。彼らは、5科目の必須試験を受けることが求められる。すなわち、(i)ジャージーの法制度・憲法、(ii)契約法・動産担保・破産法、(iii)遺言・無遺言相続、(iv)不動産・不動産譲渡法、(v)民刑事手続である。さらに、志願者は3つの選択試験から1つを選ばなければならない。すなわち、(i)会社法、(ii)信託法または(iii)家族法である。
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