ジャガー・R4とは? わかりやすく解説

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ジャガー・R4

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/01 04:57 UTC 版)

ジャガー・R4
カテゴリー F1
コンストラクター ジャガー
デザイナー

デビッド・ピッチフォース
Technical Director,Managing Director
ロバート・テイラー
Chief Designer
ベン・アガザンジェロウ
Head of Aerodynamics

ダレン・デイビス
Aerodynamics
マーク・ギラン[1]
Head of vehicle performance
ニック・ヘイズ[2][3]
Technical Director/Cosworth Racing
ロブ・ホワイト
CR-5 Engine Designer
先代 ジャガー・R3
後継 ジャガー・R5
主要諸元
シャシー カーボンファイバー モノコック
サスペンション(前) ダブルウィッシュボーン, プッシュロッド, トーションバー
サスペンション(後) ダブルウィッシュボーン, プッシュロッド, トーションバー
エンジン コスワース CR5 2,998 cc (182.9 cu in) 90度, V10 NA 90度
トランスミッション ジャガー製 7速 縦置き セミAT
燃料 テキサコ
タイヤ ミシュラン
主要成績
チーム ジャガー・レーシング
ドライバー 14. マーク・ウェバー
15. アントニオ・ピッツォニア
15. ジャスティン・ウィルソン
出走時期 2003年
コンストラクターズタイトル 0
ドライバーズタイトル 0
初戦 2003年オーストラリアグランプリ
出走 優勝 ポール Fラップ
16 0 0 0
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ジャガー・R4 (Jaguar R4 ) は、ジャガー・レーシング2003年のF1世界選手権参戦用に開発し投入したフォーミュラ1カー。デザイナーはロバート・テイラー

開発の経緯

R4のエンジンカウルに描かれた「ビッグキャット」

参戦以来何度かのトラブルを経てジャガーチームは2003年シーズン、ようやく落ち着くこととなった。トニー・パーネル、デヴィッド・ピッチフォースの指揮の下、チームは結果を残すことが必要だと感じ、またその能力がそれに及ばないことも知っていた。

2002年末にエディ・アーバインは引退し、ペドロ・デ・ラ・ロサもチームの構想外にあった。マーク・ウェバーアントニオ・ピッツォニアが新たに加入し、チームの運営陣もドライバーと共に再構築された。

車の改善がそれに続いた。R4は古いR3に比べ、完全に再設計され再構築された。開発の焦点はより堅牢なシャシーに合わせられ、プレシーズンの間に多くのテストが順調に行われ、実験室ではあらゆる問題が探し出された。

搭載するコスワースCRエンジンはバンク角が72度から90度に拡げられた。

2003年シーズン

新しいR4は2003年シーズンへの準備は整っていたが、完成車としての走行は僅かなものであった。開発の遅れにより多くの信頼性の問題が存在した。パッケージとしての信頼性は高いものでは無かったが、コスワースエンジンの能力は目を見張るものがあり、問題は主にシャシーに起因するものであった。ブラジルGPではウェバーが大きくクラッシュし、赤旗が振られレースは53周で成立した。

スペインGP後、チームは目立った成果を残せないピッツォニアを交代させようという意向を公然と明らかにし、マクラーレンの経験豊富なテストドライバーであるアレクサンダー・ヴルツとの契約を望んでいると報道された。しかしながら、マクラーレンは新車開発にヴルツの能力が必要であるとして契約を解除しなかったため、ジャガーチームは難しい立場に置かれることとなった。チームはピッツォニアに謝罪し、イギリスGPまで契約を継続した。イギリスGPでピッツォニアはリタイアしたものの、シーズンにおける最も説得力のあるドライブを行った。しかしチームはレース後にミナルディのレギュラードライバーであったジャスティン・ウィルソンを起用した。

ウェバーは予選3位を2度記録し、7回の入賞を果たした。チームは18ポイントを得て、コンストラクターズランキング7位でシーズンを終えた。

スペック

シャーシ

エンジン

F1における全成績

(key) (太字ポールポジション

チーム エンジン タイヤ ドライバー 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 ポイント 順位
2003年 ジャガー コスワース V10 M AUS
MAL
BRA
SMR
ESP
AUT
MON
CAN
EUR
FRA
GBR
GER
HUN
ITA
USA
JPN
18 7位
マーク・ウェバー Ret Ret 9 Ret 7 7 Ret 7 6 6 14 11 6 7 Ret 11
アントニオ・ピッツォニア 13 Ret Ret 14 Ret 9 Ret 10 10 10 Ret
ジャスティン・ウィルソン Ret Ret Ret 8 13

参照

  • Henry, Alan (ed.) (2003). AUTOCOURSE 2003-2004. Hazleton Publishing Ltd.. pp. 76-77. ISBN 1-903135-20-6 
  1. ^ Mark Gillan”. linkedin.com. 2022年11月17日閲覧。
  2. ^ Nick Hayes - people”. grandprix.com. 2022年10月29日閲覧。
  3. ^ Q+A with Cosworth's technical director”. f1technical.net. 2022年11月5日閲覧。





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