水資源の確保が困難な離島にあり、生命の源として住民の生活を支えてきた「ジッキョヌホー」。農業用水、洗濯、野菜洗い、子どもたちの遊び場など、現在も集落のシンボルとして崇拝を受け、原型をとどめている。「ホーまつり」はつとに有名。 水道普及の昭和30年代以前は、集落唯一の水源として人々の生活用水のすべてと流下の水田を潤し、人々の生活を支えてきた。現在では、飲料水としての利用はなく、洗濯・野菜洗い・農業用水、子どもたちの親水広場としての利用が主である。さらに集落の重要な位置づけとして1,000人集落のシンボルとして字民の崇拝、経営の拠り所とされている。 | | 1日の湧水量:1,907トン 沖永良部島は水確保に苦労の歴史があり、島には水にまつわる伝承が数多く残る。 ジッキヨヌホーは、他の暗川より恵まれた位置(集落の中央・地表近く)に湧き出る。かつて、ホーは終日ごった返し、情報の受発信地だった。
かつての水田耕作時代・水道普及以前は、集落の全ての事業に優先してホーの保全作業が、義務化されていたが、現在ではその形態がなくなり、清掃、土砂さらえ、植栽手入れ、ホーマツリの準備などを各種団体が持ち回りで行っている。 |