ジェイウィック作戦とは? わかりやすく解説

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昭南港爆破事件

(ジェイウィック作戦 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/05 02:46 UTC 版)

昭南港爆破事件(しょうなんこうばくはじけん)は、第二次世界大戦中の1943年9月27日に、日本軍が占領統治していた昭南特別市(シンガポール)のケッペル港で、停泊中の輸送船やタンカー7隻が爆沈した事件。事件はイバン・ライアン英語版少佐らイギリス軍およびオーストラリア軍の特殊部隊(Z特殊部隊英語版)のジェイウィック作戦(Operation Jaywick)によるものだったが、当時の日本軍は犯人を特定できず、同年10月に事件への関与を疑って連合国人約50人を逮捕・拷問し、15人を拷問死させた(双十節事件)。第7方面軍は事件を契機に昭南を戦時体制に移行して監視・防諜体制を強化し、昭南特別市に市民の疎開を命じた[注釈 1]


注釈

  1. ^ この記事の主な出典は、遠藤(1996)および篠崎(1976) 97-98,191-196頁。
  2. ^ シンガポールでは、島の南側にある港を「ケッペル港」と呼び、通常商船が使用、島の北側(ジョホール側)にある港は「セレタ軍港」と呼ばれ、軍用の港として知られていた。ケッペル港を更に細かくローズ錨地、検査錨地に分けることもあった(遠藤(1996)58頁)。
  3. ^ 「ジェイウィック」は当時シンガポールで売られていた防臭剤の名前で、日本軍を便所に見立てて、その臭いを一掃するという意味で作戦名とされた(遠藤(1996) 46頁)。
  4. ^ 篠崎(1976) 97,195頁。機関長・吉永大尉。マレースマトラの各種小型船舶を登録し、タイからの米の運搬業務の傍らで海上情報の収集にあたった。
  5. ^ 機関長・石島少佐
  6. ^ 司令部はペナンで、昭南に支部を置いた。機関長・日高震作大佐。

出典

  1. ^ 篠崎(1976) 191頁、遠藤(1996) 63頁
  2. ^ 篠崎(1976) 191-192頁
  3. ^ 遠藤(1996)45-64頁、篠崎(1976) 192-193頁
  4. ^ 遠藤(1996) 29-35頁、篠崎(1976) 193-194頁
  5. ^ 遠藤(1996) 50-63頁、篠崎(1976) 194頁。
  6. ^ a b 篠崎(1976) 195頁
  7. ^ 篠崎(1976) 192,195頁
  8. ^ 東京裁判ハンドブック(1989) 116頁、篠崎(1976) 163,166-167,192-193頁
  9. ^ a b 篠崎(1976) 98,195頁
  10. ^ 篠崎(1976) 97,195頁


「昭南港爆破事件」の続きの解説一覧

ジェイウィック作戦

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/30 00:53 UTC 版)

昭南港爆破事件」の記事における「ジェイウィック作戦」の解説

爆破英国陸軍のイバン・ライアン少佐イギリス軍オーストラリア軍混成特殊部隊による作戦行動(ジェイウィック作戦)によるものだった。 ライアン少佐は、太平洋戦争開戦当時イギリス特殊作戦執行部所属しシンガポールからの一般住民脱出支援していたが、シンガポール陥落する直前シンガポール脱出してコロンボ逃れその後オーストラリアへ渡ってエクスマウス湾(英語版)を基地としてオーストラリア軍将兵から志願者募り将校4人、兵士10から成る決死隊組織した1943年9月2日決死隊14名は、日本漁船幸福丸英語版)」を偽装した「クレイト号」でエクスマウス湾を出発し9月18日リアウ諸島中の無人島パンジャン(Panjang)島に到着した。そこで6名の隊員を3隻のカヌー分乗させ、カヌー9月20日にパンジャン島を出発し9月26日夜、スバール(Subar)島からケッペル港侵入し目標とした船にリムペット(吸着爆弾)を装置して退却10月2-3日ポンポン(Pompong)島で「クレイト号」に収容されエクスマウス湾の基地帰投していた。

※この「ジェイウィック作戦」の解説は、「昭南港爆破事件」の解説の一部です。
「ジェイウィック作戦」を含む「昭南港爆破事件」の記事については、「昭南港爆破事件」の概要を参照ください。

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