シンボル形式の哲学
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 22:14 UTC 版)
「エルンスト・カッシーラー」の記事における「シンボル形式の哲学」の解説
ハンブルク時代、カッシーラーは中心概念である「シンボル形式」の研究を開始する(「精神科学の構築におけるシンボル形式の概念」1921/22年など)。主著『シンボル形式の哲学』(第一巻「言語」1923年、第二巻「神話的思考」1925年、第三巻「認識の現象学」1929年)へと結実させた。カント的な「理性の批判」を「文化の批判」へと転換させる試みである。直観でも概念でもなく、言語や神話・宗教、科学などの「シンボル形式」の分析によって、原初的な神話的思考から洗練された科学的思考までを発生的に結びつけ、人間精神の本性をその全体的な顕現の相より把握する。
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