シンプソンのパラドックスの例とは? わかりやすく解説

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シンプソンのパラドックスの例

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/14 08:01 UTC 版)

シンプソンのパラドックス」の記事における「シンプソンのパラドックスの例」の解説

A君とB君が1回目2回目合わせて110問を解くというテスト受けた1回目テストでは、A君100問を解き60正解で、B君は10問中9問が正解であった2回目テストでは、A君10問中1問、B君は100問中30問が正解だった。A君とB君のどちらが優れているだろうか正解率優劣一覧表優劣不等号 <、> で表示A君B君優劣判断1回目 60/100 = 60% 9/10 = 90% A君 < B君 2回目 1/10 = 10% 30/100 = 30% A君 < B君 合計 61/110 = 55% 39/110 = 35% A君 > B君 上記の表から次のことが言える1回目テストでは、B君の方が正解率高かった2回目テストでも、B君の方が正解率高かった。 ところが2つテスト合わせた合計(総得点)でみると、A君の方が正解率が高いという結果になった1回目A君 < B君であり、2回目でもA君 < B君であれば1回目2回目合わせてA君 < B君に違いない、と思いこみがちである。しかし、実際にはA君 > B君となってしまう。この点で、この例は「シンプソンのパラドックス」の一例である。 もちろんこれはA君とB君が「まったく同じ内容の110問テスト受けていた」という仮定においてのみ有効である。例えば110人の顧客対応対すリピート率や顧客満足アンケートへの回答集計など現実的な統計理においてはA君顧客110名とB君の顧客110名とは同一顧客ではないのが普通であるから上記のような単純な評価難しくなる。 総得点に基づくとA君の方が上だと考えられる。しかし、次の例のようにB君の方が上であるかのように話を持って行くことは可能である。 『A君とB君は医師として、病院治療行っている。患者中等症と重症の2群に対す治療で、各々110名の治療成績テストした。B君は中等症、重症両方の群でA君より良い治療成績であったが、全体治療成績悪かった。その理由はB君の患者はほとんどが重症であり (100/110)、A君患者は殆どが中等症 (100/110) であったためである。よってA君治療成績良かったという結論論理的に誤っている。』 上の話では、A君とB君の状況先ほどテストの話から何も改変ていない。これらの問題近年の文献シンプソンのパラドックスとして議論され問題である。

※この「シンプソンのパラドックスの例」の解説は、「シンプソンのパラドックス」の解説の一部です。
「シンプソンのパラドックスの例」を含む「シンプソンのパラドックス」の記事については、「シンプソンのパラドックス」の概要を参照ください。

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