シンクレア・リサーチ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/08 01:16 UTC 版)
「クライブ・シンクレア」の記事における「シンクレア・リサーチ」の解説
1981年3月、Sinclair Computers は Sinclair Research Ltd(シンクレア・リサーチ)と改称し、さらに低価格化したシンクレア ZX81 が通信販売されるようになった。価格はキットで49.95ポンド、完成品で69.95ポンド。1982年2月、タイメックスがシンクレアのコンピュータのアメリカ合衆国での製造販売のライセンス提供を受け、Timex Sinclair の名で販売することになった。同年4月、ZX Spectrum が発売された。価格はRAM16kB版は125ポンド、48kB版は175ポンド。1982年3月、同社の運転資金は2717万ポンドに達し、利益は855万ポンドとなった。なお、資金には政府がポータブルテレビ(TV80)開発に助成した 38万3000ポンドも含まれている。 翌年、シンクレアはナイトに叙された。また、電気自動車を開発する新たな企業 Sinclair Vehicles Ltd. を設立し、1985年の Sinclair C5 という電気自動車の発売につながっていく。 1984年、シンクレアはビジネス向けのコンピュータ Sinclair QL を発売した。ZX Spectrum の後継シリーズとして1985年には ZX Spectrum 128 が発売されている。 1986年4月、シンクレア・リサーチはシンクレアの商標とコンピュータ事業をアムストラッドに500万ポンドで売却した。シンクレア・リサーチは研究開発のみを行う企業となり、同時に新たなスピンオフ企業群の持株会社となった。傘下企業としては、Anamartic Ltd.(半導体)、Shaye Communications Ltd.(携帯電話)、Cambridge Computer Ltd.(携帯型コンピュータ、衛星放送受信機など) などがあった。 1990年には、シンクレア・リサーチはクライブ・シンクレア以外には2人の従業員だけとなった。 電動自転車 Zike や折りたたみ自転車 A-bike など、個人用の乗り物の開発に注力するようになっていた。 2021年9月16日、ロンドンの自宅で死去。81歳没。
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