シェリル・ブルックス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/06/07 05:56 UTC 版)
「肩をすくめるアトラスの登場人物一覧」の記事における「シェリル・ブルックス」の解説
Cherryl Brooks ニューヨーク市マディソン・スクエアの安物雑貨屋の女子店員。 バファローの貧民街出身。7人家族で自分の他は誰も定職に就かず、近所の人々も不運を嘆いてばかりいる環境に嫌気がさし、半年前に家出してきた。スラム街のみすぼらしい下宿に住む。 「声と動作には若々しくて、決然として荒っぽさがある。赤茶けた巻き毛の頭、両目は離れ気味だ。上向きの鼻にはそばかすがある」、「機敏で、興味津々で、世界じゅう至るところにわくわくする秘密が隠されているはずだという期待に満ちた表情をしているほかには、よくある顔」と描写されている。 ジョン・ゴールト線が開通し、近年まれな偉業としてラジオ各局が一晩中騒ぎ立てた翌日の晩、勤務先の閉店直前にティッシュペーパーを買いに来た男が、ジェイムズ・タッガートであることに気づく(その日の新聞朝刊はどこもジョン・ゴールト線の開通をトップで取り上げ、タッガート大陸横断鉄道の公式発表に従い、ジェイムズをこの事業の影の指導者として、写真入りで大々的に紹介していた)。このとき19歳。新聞記事を信じて自分を崇拝の目で見るシェリルを、ジェイムズは雑貨店の閉店後に連れ出す。1年後、ジェイムズからプロポーズがあり、プロポーズから2か月後の9月2日に結婚式を挙げる。 タッガート大陸横断鉄道社長夫人にふさわしい教養と作法を必死で身に付けるが、スラム街の小娘の無知とぎこちなさが消えるほど、夫は冷淡になる。結婚当初は、崇拝する夫ジェイムズを苦しめているらしいダグニーに、敵対的な態度を取る。やがてタッガート大陸横断鉄道の従業員たちから真実を聞き出し、ダグニーこそが、ジョン・ゴールト線の開通時に自分が崇拝した英雄だったと知る。 結婚から約1年後、夫ジェイムズの本質を理解し、またダグニーのような英雄の運命に絶望し、自殺する。
※この「シェリル・ブルックス」の解説は、「肩をすくめるアトラスの登場人物一覧」の解説の一部です。
「シェリル・ブルックス」を含む「肩をすくめるアトラスの登場人物一覧」の記事については、「肩をすくめるアトラスの登場人物一覧」の概要を参照ください。
- シェリル・ブルックスのページへのリンク