サンフランチェスコ‐せいどう〔‐セイダウ〕【サンフランチェスコ聖堂】
読み方:さんふらんちぇすこせいどう
イタリア中部、ウンブリア州の都市アッシジにある教会。フランチェスコ修道会を創設したフランチェスコの死後、1228年にローマ教皇グレゴリウス9世により着工、1253年に献堂された。傾斜地を利用した2層構造になっており、上下の聖堂に分けられる。下の聖堂はロマネスク、ゴシックの両様式が混在し、チマブエ作「聖母子、天使および聖フランチェスコ」、シモーネ=マルティーニ作「聖マルティヌス伝」などのフレスコ画がある。上の聖堂はゴシック様式で開放的な空間をもち、側壁にはジョットのフレスコ画「聖フランチェスコ伝」が描かれている。同聖堂と関連する遺跡群を含めて、2000年に世界遺産(文化遺産)に登録された。
イタリア中部、トスカーナ州の都市アレッツォにあるゴシック様式の教会。13世紀から14世紀にかけて建造。ピエロ=デラ=フランチェスカの最高傑作の一とされるフレスコ画「聖十字架物語」がある。

サン・フランチェスコ聖堂
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 05:38 UTC 版)
「アッシジ、フランチェスコ聖堂と関連修道施設群」の記事における「サン・フランチェスコ聖堂」の解説
サン・フランチェスコ大聖堂(Basilica di San Francesco)は、アッシジに生まれ、死後に聖人に列せられたアッシジのフランチェスコの功績をたたえるために建設されたといわれている。1228年に教皇グレゴリウス9世によって建築が始まり、1253年に一応の完成をみたと言われている。また建築に際してはフランチェスコの弟子であったエリアの働きかけが大きかったといわれている。その後、何度も改修が行われて現在の姿になった。 聖堂は、町の北西の斜面の上に建ち、斜面を有効に利用するため建物は上下二段に分かれている。上堂部分はゴシック様式、下堂の部分はロマネスク様式と異なっている。聖堂にはチマブーエ、ジョット、マルティーニなどの画家の手になるフレスコが多数描かれ、上堂内部はルネサンス初期の画家ジョットによる聖人フランチェスコの生涯、28の場面を描いたフレスコ画が、また下堂には『玉座の聖母と4人の天使と聖フランチェスコ』がそれぞれ一番の見所である。 1997年9月26日に発生したウンブリア・マルケ地震で聖堂の建物は大きく損傷してしまったが、ボランティアによる修復工事などにより、2000年にはほぼ元の形にもどった。
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