SCM
【英】:Supply Chain Management
SCMは、直訳すると「供給連鎖管理」である。商品が最終的に消費者に届くまでには、小売業、卸売業、メーカー、更に部品メーカー、原材料の供給業者などの複数の企業が関わっており、これらが鎖状に繋がっている。これが「供給連鎖」である。
そしてこれまで一企業の中だけで取り組まれてきた物流の効率化ではなく、商品供給に関わる複数企業が一企業の枠を超えて供給連鎖全体を管理する考え方がSCMである。
これまでのSCMの展開としては、加工食品業界におけるECR(efficient consumer response)や、繊維業界におけるQR(quick response)が実践されてきた。
また、SCMの成功事例としては、デルコンピュータ社はITを駆使した生産・物流・販売情報の一元化により同業他社にくらべ格段に短い在庫日数と高い在庫回転率を達成し、世界有数のパソコンメーカーとなった。
SCMは、このようにモノ作りから販売までの最適化を、生産スケジューリング技術や需要予測、最適化技術などの数理工学やインターネットをはじめとする情報技術を駆使して行うものである。
「サプライチェーンマネジメント」とは、エンドユーザーから最初のサプライヤーにわたり、カスタマーやステークホルダーに対して付加価値を与える主要なビジネスプロセスをインテグレートすることである」(出典:マーサ C.クーパー,ダグラス M.ランバート,ジャヌス D.パフ,"Supply Chain Management:More Than a New Name for Logistics," The International Journal of Logistics Management,Vol.8,No.1,1997,p.2.)という最近の米国での定義にも見られるように、SCMの対象範囲はロジスティクスの範囲にとどまることなく、かなり広範囲なものとして認識されつつある。
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