サイプリア宗谷
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/25 09:31 UTC 版)
サイプリア宗谷 | |
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![]() 鴛泊港に接岸する「サイプリア宗谷」 | |
基本情報 | |
船種 | フェリー |
船籍 |
![]() |
所有者 | ハートランドフェリー |
運用者 | ハートランドフェリー |
建造所 | 内海造船瀬戸田工場[1] |
航行区域 | 沿海[2] |
船級 | JG[2] |
信号符字 | JD2499 |
IMO番号 | 9425007 |
MMSI番号 | 431000521 |
経歴 | |
起工 | 2007年6月21日[2] |
進水 | 2008年1月20日[2] |
竣工 | 2008年4月22日[1] |
就航 | 2008年5月1日[1] |
現況 | 就航中 |
要目 | |
総トン数 | 3,555 トン[3][1] |
載貨重量 | 623 重量トン[1] |
全長 | 95.70 m[3][1] |
垂線間長 | 86.01 m[3] |
全幅 | 15.00 m[3][1] |
深さ |
5.40 m[3] 10.0 m(上甲板)[1] |
満載喫水 | 4.0 m[1] |
機関方式 | ディーゼル |
主機関 | ダイハツディーゼル 8DKM-28 2基[1] |
推進器 | 固定ピッチプロペラ 2軸[3] |
出力 | 4,700kW[3] |
最大速力 | 20.6ノット[2] |
航海速力 | 19.6ノット[1][2] |
航続距離 | 1,500海里[2] |
旅客定員 | 475名(夏期550名) |
乗組員 | 18名[3] |
車両搭載数 | 8トントラック21台または乗用車55台[1][2] |
サイプリア宗谷(サイプリアそうや)は、ハートランドフェリーが運航しているフェリー。船名は、礼文島の固有種であるレブンアツモリソウ(Cypripedium)の学名と、地名接尾辞(-ia)を合わせた造語である。
概要
クイーン宗谷の代船として内海造船瀬戸田工場で建造され、2008年5月1日に稚内 - 利尻・礼文航路に就航した[1]。本船の就航により、クイーン宗谷は引退、インドネシアへ海外売船された。塗装は「H」をかたどった社章をベースとした日本海を表す濃藍と夕焼け・朝焼けをイメージした茜色のデザインを施す。
航路
利尻・礼文航路
設計

船体は3層構造で最上層が操舵室および旅客区画、その下が旅客区画、最下層が車両搭載区画となっている。礼文・利尻航路に就航する船舶としては初めてフィンスタビライザーを装備してる。
高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律(バリアフリー新法)に基づいて作成された鉄道・運輸機構の旅客船バリアフリーガイドラインに準拠したバリアフリー高度化船である。通常の船内設備に加えて、高齢者や身障者に対応した客室、多機能トイレ、車いす対応エレベーターなどのバリアフリー設備を備える。
船内
船内のデザインコンセプトは「心の旅」と「大自然の優しさに目覚める旅」で[2]、内装は髙島屋グループの髙島屋スペースクリエイツが手がけた。
船室
- 特別室(1室)
- 一等 - ラウンジ席、和室(1室)
- 二等 - イス席、座敷席、優先席(バリアフリー対応)
設備
- 案内所
- 売店
事故・インシデント
岸壁への衝突
2008年11月20日、10時38分ごろ、 礼文島香深港の新港中央岸壁へ着岸する際、風速20m/s以上の吹雪で岸壁が見えなくなり、船首が岸壁に衝突した。衝突により本船はバルバス・バウの氷割り板が曲損、付近の外板に亀裂を生じて、船首釣合タンクに浸水した。 事故発生当時、風雪波浪注意報、海上強風警報が発令されていた。香深港の天候は曇りで西南西の風約12m/sだったが、岸壁付近では局所的に雪となり約20m/sの西南西の風が吹き、視程は約20mまで低下していた。事故原因は、強風下の入港中、船長が船位、気象状況などを目測のみで確認しており、吹雪により岸壁が見えなかったことで、通常より進入角度および速力が大きいことに気付かなかったため、とされた[3]。
脚注
外部リンク
サイプリア宗谷
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「ハートランドフェリー」の記事における「サイプリア宗谷」の解説
2008年1月20日進水、2008年4月20日竣工、同年5月1日就航。3,555総トン、全長95.70m、幅15.00m、速力19.6ノット。(最大20.5ノット)。
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